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国際政治・世界事情

5354名無しさん:2012/11/22(木) 20:28:32
http://mainichi.jp/select/news/20121122k0000e030177000c.html
ガザ:イスラエルは「抑止力」、ハマスは「外交得点」獲得
毎日新聞 2012年11月22日 10時51分(最終更新 11月22日 12時45分)

 【エルサレム花岡洋二】イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが8日間の激しい戦闘の末に停戦合意した背景には、主導権を握るイスラエル軍が「抑止力の回復」という作戦目標の大半を攻撃初日の14日に達成していたことがある。一方のハマスはエジプトやトルコなどの政府高官がガザ入りして連帯を示したことで、外交的な得点を稼いだと判断し、停戦に応じた。

 イスラエルのネタニヤフ首相が21日夜の会見で語ったように、軍の作戦目標はハマスのロケット弾攻撃能力をたたき、「抑止力」を回復することにあった。前回の地上侵攻(09年1月)も同じ目標で、ハマスはここ数カ月でイスラエル南部へのロケット弾攻撃を強化。テルアビブやエルサレムまで届く射程70キロ以上のロケット弾も入手し攻撃能力を高めていた。軍は14日、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」トップのジャバリ司令官を暗殺し、発射装置や貯蔵庫など数十カ所を破壊し、目標を達した。

 しかし政権はハマスの崩壊を望んでいない。ハマスはガザで、国際テロ組織アルカイダの流れをくむ、ハマス以上に過激な武装組織などを抑え込む役割を担っているからだ。イスラエルの周囲では、平和条約を結ぶエジプトとヨルダンで、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が台頭し、シリアは内戦状態にある。安全保障の不安が増す中でガザ情勢が流動化する事態は避けたかった。

 来年1月に総選挙を控えるネタニヤフ首相は、空爆で9割近い国民の支持を得た。しかし地上侵攻は自国兵士の死者を出した時に批判されるとの読みもあった。米欧も地上戦には反対し、「出口」を探していたといえる。

 ハマスも14日の暗殺などは大きな痛手だった。さらにガザ側での死者が160人に達し、停戦を求めざるを得ない状況に追い込まれていた。

 しかしテルアビブにもロケットを着弾させるなど「戦うポーズ」をパレスチナ人同胞に誇示できた。また16日のエジプトのカンディール首相に続き、20日にはアラブ連盟の加盟国外相やアラビ事務局長、トルコのダウトオール外相がガザに入り連帯を示した。長い目で見て外交的成果を得たのを機に停戦に応じた。


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