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国際政治・世界事情

5325チバQ:2012/11/18(日) 05:11:10
http://mainichi.jp/select/news/20121116mog00m030001000c.html
揺らぐイラン:制裁下の市民は/4 保守化とイスラム離れ 二極化、衝突の恐れ
2012年11月16日

 「米国に死を」「イスラム体制の敵は去れ」。今月2日、テヘラン中心部の旧米国大使館前で、数千人が気勢を上げて米国の星条旗を焼いた。イランと米国の対立を決定づけたといわれる米国大使館占拠人質事件(79年)から33年。「記念日」を祝う人々は体制に忠実な軍事組織「革命防衛隊」や民兵組織「バシジ」の関係者、あるいは比較的貧しい保守層の市民らだ。テヘラン北部に多く住む世俗派はむしろ「宗教指導者にだまされているだけ」と眉をひそめる。

 イランの保守層というと妄信的なイメージが付きまといがちだが、そうとは限らない。イラン北部ゴルガンの銀行に勤めながらテヘラン大大学院で学ぶメフディさん(28)は、多忙なスケジュールの合間をぬってコーランの勉強会に足を運ぶ。地域のバシジにも所属する。大学時代は読書会を主宰、西洋哲学や歴史を学び、「人生に必要な道徳や基準では、イスラム教こそ完璧だと確信した」。

 経済制裁で米欧との対立が深まるなか、メフディさんは「制裁という経済戦争、メディアを使った心理戦を仕かけているのは米欧のほうだ」と感じている。「対等」に渡り合う必要性も痛感し、英語の学習にも余念がない。

 だが、こうした保守化の波が地方を中心に広がる一方で、都市部や若者世代では「イスラム離れ」が加速している。きっかけは09年6月の大統領選後に起きた大規模抗議デモだ。当時大学生だった男性(25)はデモ現場でバシジに暴行され、友人約20人が逮捕された。「デモ参加者の大半は、身近な自由や民主化を求めていただけだ」。力で言論を封じ込める体制への不信。その後もイラン政府は米欧との対立を深め、制裁のツケを庶民に回してきた。「高校生まではイスラムを信じていたが、大学時代から無関心になった。今は宗教に憎しみさえ覚える」。10代のころ習慣だった礼拝や断食もやめた。

 来年6月の大統領選に向け、イラン政界では権力争いが過熱している。現職のアフマディネジャド大統領よりさらに保守的、宗教的な勢力が台頭する可能性は高く、近い将来の米欧との融和は考えにくい。

 サデグ・ジバカラム・テヘラン大教授(政治学)はそうした状況に危機感を募らせる。「今後も政治の保守化は続き、その流れについていく信仰心の強い市民と、無関心で世俗的な市民との二極化が一層進むだろう。双方は近いうちに、必ず衝突する」。経済制裁がイラン社会を分断し、その枠組みや人々の価値観までも揺さぶっている。【テヘラン鵜塚健、写真も】=おわり


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