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国際政治・世界事情
5264
:
チバQ
:2012/11/06(火) 21:58:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121106/erp12110621170004-n1.htm
露大統領が国防相解任、汚職事件引責 プーチン氏の威信に陰り
2012.11.6 21:15
モスクワで開かれた勝利の日の式典に出席したセルジュコフ国防相(左から2人目)とプーチン大統領(中央)=5月9日(AP)
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は6日、軍改革の推進役として2007年2月から国防相の座にあったセルジュコフ氏を解任し、後任にモスクワ州のショイグ知事を任命した。セルジュコフ氏は国防省所管企業の巨額汚職事件で渦中にあり、その責任を取らせた形だ。他方、この更迭劇にはプーチン氏が捜査当局の動きを受けて腹心の解任を迫られたという側面があり、同氏の威信低下と政権内の派閥抗争激化を裏付けてもいる。
国防省をめぐっては先月25日、連邦捜査委員会(SK)が、同省直轄の防衛関連持ち株会社「オボロンセルビス」などの強制捜査を開始。同社関係者が資産の不正売却で約30億ルーブル(約75億円)の損害を与えた疑いが持たれている。プーチン氏は6日、国防相解任について「客観的な捜査のためだ」と説明した。
これに対し、軍事評論家のゴリツ氏は「プーチン氏がセルジュコフ氏を解任しようと思っていたのなら、こんな術策(刑事捜査)は必要ない。事件の背景には国家機構、おそらくは治安・特務系機関の中の反セルジュコフ勢力の陰謀がある」と指摘する。
ロシアはセルジュコフ氏のもとで、人員削減や即応力向上を主眼とした大規模な軍改革を進めてきた。ゴリツ氏は「ロシアの官僚機構はこの一件で新たな段階に入った。何らかの“作戦”にプーチン氏の許可は必要ないと考えるようになったのだ」とし、「今回の更迭は軍改革の行方にも影響する可能性がある」と話している。
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