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国際政治・世界事情

5199名無しさん:2012/10/24(水) 23:40:01
http://mainichi.jp/opinion/news/20121023ddm003030116000c.html
クローズアップ2012:クラスター、遠い全廃 シリア、8カ所で使用確認
毎日新聞 2012年10月23日 東京朝刊

 内戦状態のシリアでクラスター爆弾が再三使われた疑いが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部・ニューヨーク)の調査で指摘された。スーダンなどで使用された疑いも今年、浮上しており、その危険性に改めて警鐘が鳴らされている。クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)に署名した加盟国は111に増え、使用に「罪悪感」(ノルウェー政府)が伴うようになった一方で、大量保有国の米露中は非加盟のままで、加盟国数も伸び悩む傾向にある。禁止条約の現状と課題を探った。【ブリュッセル斎藤義彦】

 ◇禁止条約、一定の効果
 「ヘリが低空飛行したかと思うと、爆弾が落ちてきた。二つに割れ、小・中学校の間に子爆弾がまかれた」。シリア中部タマネの住民は、今月9日にクラスター爆弾が市街地に投下された様子をHRWに生々しく語った。動画投稿サイトに寄せられたビデオには、住民が不発弾を不用意に触ったり、子供が不発弾で遊んだりする様子が映し出されている。

 爆弾は旧ソ連製で不発率が極めて高い。現在は死傷者は報告されていないが、不発弾は衝撃でいつ爆発するかわからず、時限爆弾のように時間がたってから住民を殺傷する危険性が高い。クラスター爆弾の残忍な特徴だ。

 今年7月にシリア軍が中部ハマ近郊で数発のクラスター爆弾を使用したことが、HRWの調査で指摘されていた。HRWは今月14日、新たに少なくとも8カ所での使用が確認されたと発表。国際社会の圧力が強まり、なりふり構わず反体制派を抑え込もうとするアサド政権のあせりとの見方もある。

 一度に多くの標的を殺傷できるクラスター爆弾は軍事的には「効率的」な兵器のため使用への誘惑が強い。今年前半、スーダンが南スーダンとの国境付近で使用した疑いを英紙などが報道。AP通信は、09年に終結したスリランカの反政府勢力掃討作戦で、スリランカ政府軍が使用したことを国連が内部文書で確認したと報じた。

 しかし、シリアやスリランカの政府は使用を強く否定。スーダンは今年9月にオスロで開かれたクラスター爆弾禁止条約締約国会議に非加盟ながら代表を派遣し、使用を否定したうえで加盟の意思表示をした。

 締約国会議で議長を務めたストーレ前ノルウェー外相は「禁止条約がなければ疑惑国が使用を否定することもない。たとえ非加盟でもクラスター爆弾の使用を疑われたくない。使用の政治的コストは高くなった」と禁止条約の効果を解説した。

 また、今回のシリアの疑惑は欧米主要メディアが一斉に報道し、「広く禁止された兵器を使った」(英BBC)とアサド政権を批判した。市街地への無差別空爆とともに、クラスター爆弾使用が政権の「非人道性」を示す一つの基準にもなっている。


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