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国際政治・世界事情

5188チバQ:2012/10/22(月) 23:09:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000019-mai-int
<トルコ国境ルポ>シリア難民20万人 「世界は見ぬふり」
毎日新聞 10月22日(月)10時56分配信


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トルコ南部キリスのシリア人難民キャンプ。すぐ脇にはシリアとの国境検問所がある=樋口直樹撮影

 「アンタ、シーニイ(お前、中国人か)」。車を降りた途端、険しい目をした男たちにアラビア語で問い詰められた。内戦が続くシリアと国境を接するトルコ南部キリスのシリア人難民キャンプ。日本の記者だと知ると、男たちは手のひらを自分の頭に載せた。歓迎の意を表す仕草だ。シリア・アサド政権への制裁を拒む中国などへの不満の強さは、長期化する避難生活への不安の裏返しだ。トルコのシリア難民はキャンプ収容者だけで10万人を突破。全体で約20万人に達し、さまざまな問題が生じている。【キリス(トルコ南部)樋口直樹】
 ◇学校や無料の食料

 「ここはファイブスター(五つ星)キャンプだよ」。シリア北西部イドリブ近郊から逃げてきた男性教師、ムーサさん(40)はこう話す。フェンスで囲まれた敷地にはトイレ・シャワー完備のコンテナ型住居が配置され、診療所やマーケット、学校もある。基本的な食料は無料配布で、子供を含め1人に週20トルコリラ(約890円)も支給される。

 一方、キリスの国境検問所のシリア側では約6500人がトルコ入りの順番を待ちテント暮らしだ。現地で支援活動を行った日本の非政府組織(NGO)「難民を助ける会」の大西清人さんは「キャンプ外の難民には公的支援がなく、富裕層以外は生活が逼迫(ひっぱく)し医療や教育、雇用の不安を抱いている」と話す。

 ◇家賃高騰、治安悪化

 「貧しい私たちが裕福なシリア人を診療している。気分が悪いよ」。難民流入で人口が倍増した南部レイハンルの病院で、男性看護師(35)は声をひそめた。アパートを借り大都市イスタンブールへ買い物に出かける難民もいる。難民増は3倍とも言われる家賃高騰や治安悪化、地元民の雇用機会の減少も招いたという。

 宗派間のあつれきも表面化している。レイハンルがあるハタイ県には、アサド政権の母体であるイスラム教アラウィ派の住民も多数住む。彼らはトルコとシリアの対立には反対。スンニ派中心の難民流入で反アラウィ派機運が高まったため、反戦デモを繰り広げている。

 ◇「カネよりも武器」

 内戦の長期化は国際社会に対する難民の不信感も深めている。ハタイ県ギュウェチチの親類宅に身を寄せる女性教師、ラナさん(25)は「国際社会からは何の反応もない。私たちに必要なのはカネではなく武器なのです」。

 アサド政権による弾圧には欧米やトルコなどが制裁強化を求めるが、国連安保理常任理事国の中国やロシアは反対。欧米も軍事的な介入には消極的で、内戦終結に向けた道筋はまったく見えない。

 「世界が見て見ぬふりをしている間に、毎日100人も200人もの人々が殺されていることを忘れないでほしい」。ギュウェチチを離れる私の背を、ラナさんの悲痛な訴えが追いかけてきた。


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