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国際政治・世界事情

5051チバQ:2012/09/25(火) 23:27:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120925-00000070-mai-int
<パレスチナ>国連外交しらける市民 
毎日新聞 9月25日(火)19時58分配信


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旗を掲げるポールの右側には昨秋、国連の議席を象徴する巨大な椅子が設置されていた。それが、今は撤去されている=ヨルダン川西岸ラマラで2012年9月21日、花岡洋二撮影

 パレスチナ解放機構(PLO)のアッバス議長が27日、国連総会で演説し、現在「機構」として認められている国連オブザーバー資格を「国家」に格上げするよう求める決議案を提出する。昨年9月の国連総会で国家としての国連加盟を申請したが認められなかったため、実現が確実視されるオブザーバー資格のランク上げで進展を図りたい考えだ。だが中心都市ラマラを歩くと、低迷する経済や内政への不満が目立ち、国連外交への関心は極めて低かった。【ラマラ(ヨルダン川西岸)で花岡洋二】


 昨年秋、ラマラ中心部の広場に設置されていた巨大な椅子が、姿を消していた。国連での議席獲得を祈願するオブジェだったが、巡回中の警察官によると、「風で倒れそうだったので、約4カ月前に撤去された」。

 近くで塗装業を営むナシムさん(29)に今年の国連総会について聞くと「ばかばかしい」と吐き捨てるように言った。昨年は、近くの広場でのテレビ中継でアッバス議長による国連演説を見守ったが、「今はみな生活に追われていて、それどころではない」という。

 09年から昨年ごろまでは「好景気」で、それを実感していたが、最近は仕事が激減。兄の経営する自動車部品の中古販売業を手伝って生活費を補っているが、月収は最盛期の3分の1、約2000シェケル(約4万円)しかない。

 広場付近で洋服店を営むアハマドさん(41)も渋い顔だ。「人々の不満は風船のように膨れていて、もし国連でまた失敗したら、何かの形で爆発してしまうかもしれない」

 背景にあるのは、急激な景気の冷え込みだ。国際通貨基金(IMF)が19日に発表したヨルダン川西岸とガザ両地区の経済報告書によると、今年上半期の失業率は19%で、昨年同期から3ポイント上昇した。国内総生産(GDP)の実質成長率は08〜10年にかけては約9%だったが、11、12各年の第1四半期(年換算)はいずれも5%にまで落ち込んでいる。イスラエルから受ける移動や活動の制限、外国からの援助金の不足などがおもな原因で、「このままでは社会動乱が起きる危険も高い」と警告している。

 昨年、PLOが国連に求めたのは国家としての国連加盟だが、安全保障理事会で必要な支持を得られず実現しなかった。今回求める「格上げ」は国連総会に出席・投票する国の過半数を得られれば承認される。実現可能な目標といわれているが、日々の生活に窮する市民には、もはや国連外交は遠い存在だ。

 人権活動家のシリン・アブファンヌーネさん(26)は「多くの国連加盟国は、すでにパレスチナを国家として認めている。今回の決議案が承認されても人々の生活には何の変化ももたらさない」と指摘。むしろ市民の間では景気の悪化で不安が広がり、「内紛を繰り返すパレスチナ指導部や違法な入植活動を続けるイスラエルへの不満が高まっている」と話す。一方で、市民の抗議デモは治安当局に厳しく抑圧され、社会に怒りが充満しつつあるという。


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