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国際政治・世界事情

504千葉9区:2009/02/22(日) 16:20:10
 ◆首相解任は不可能

 ロシアでは、経済問題は首相の管轄だ。経済不振時には、大統領から首相が公然と批判されるのが通例だ。1998年の経済危機では、キリエンコ首相は故エリツィン元大統領に解任された。

 しかし、首相に対する大統領の憲法上の優越性にもかかわらず、メドベージェフ大統領がプーチン首相を個人的に批判することは難しい。たとえ大統領が望んだとしても、現在、首相を解任することは不可能だ。

 しかし、プーチン首相は批判を受け付けない不可侵の指導者としてのオーラを失いつつある。経済政策に対する最近の抗議行動で、反プーチンのスローガンが横断幕に現れた。プーチン氏がもはや国家元首の地位を占めていないという事実を踏まえて、首相に対してあまり適切とはいえない態度が評論家の間にみられるようになってきている。

 プーチン首相の過去の行動を考えると、連邦政府が民衆暴動を封じ込め、鎮圧するために実力行使の準備を進めていることは驚くにあたらない。しかし、どこまで強制手段を通じて民衆を管理すべきかについて、ロシア指導層の間で論争が始まろうとしている。これに伴い、メドベージェフ大統領とプーチン首相の政治スタイルと政策優先順位の違いが目に見えて明らかになるにつれて、大統領と首相との間にくすぶる緊張関係が顕在化するかもしれない。 

                   ◇

 ≪結論≫

 経済危機は、たえず生活水準が上昇し続ける、プーチン=メドベージェフ体制に対する国民の支持の根幹を傷つけている。経済政策に対する民衆の抗議運動が高まっているが、社会不安でロシアの「双頭体制」が崩壊する可能性は小さい。だが、エリート間の政策の食い違いから、ロシア政治は不安定化し、プーチン首相とメドベージェフ大統領の協力関係に不協和音が生じつつある。


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