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国際政治・世界事情

5034チバQ:2012/09/22(土) 00:18:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120921/erp12092122550004-n1.htm
バルト三国 深まる対ロシア経済依存に不安 政治関係強化に障害も
2012.9.21 22:55 (1/2ページ)
 1990年代初めに旧ソ連から独立したバルト三国が、経済のロシア依存化に神経をとがらせている。バルト三国は欧州各国の経済が金融危機で停滞するなか、いち早く5%超の経済成長に復帰した。背景にあるのは資源国として成長を維持するロシアへの輸出増で、地理的にロシアに近い特徴を生かした経済立て直しへの期待は大きい。しかし約50年にわたってソ連に支配された経験から来る「嫌ロシア」感情は根強く、経済的な接近とは裏腹に、政治的な関係強化には障害が残っている。

 「ロシアとの経済関係は深まっているが、20年後のロシアがどんな国かは予想できない」。エストニア国会外務委員会のミヒケルソン会長は、対ロシア関係の難しさを指摘する。

 エストニアはリーマン・ショック後の2009年、実質国内総生産(GDP)が約14%縮小する危機に見舞われたが、10年には約3%増、11年には約8%増の成長を取り戻した。今年7月のロシアへの輸出は前年同月比35%増で、ロシアは全体の15%を占める最大の輸出相手国だ。リトアニア、ラトビアも対ロシア輸出が経済を後押しする。

 大国ロシアとの関係強化は各国の企業にビジネスチャンスとなる。

 リトアニアで音声認証技術などを開発するエトロニカのガルズィウリス会長は、「今の取引先は北欧企業が中心だが、今後はロシアやウクライナに拡大したい」と意欲的。ラトビアでデータセンター事業を展開するDEACの幹部は「ロシアにデータを保存したくない企業からの需要が大きい」と明かす。

 しかし三国とロシアとの政治関係は複雑だ。三国は1940年、ソ連に併合され、多数の市民が虐殺された経験がある。91年のソ連崩壊直前に独立を回復し、今ではロシア関係の強化が追い風となっているが、民主化の遅れも指摘されるロシアが「難しい隣人」(ミヒケルソン氏)であることに変わりはない。

 ロシアは今年7月、ベラルーシと原発建設契約に調印した。しかし建設地はリトアニア国境に近く、完成時期はリトアニアがエネルギー自給率の向上を狙って日立製作所と建設合意した原発の完成よりも数年早い。リトアニア政府幹部は「ロシアがあえてリトアニア国境近くに原発を建設することに、リトアニアのエネルギー政策を牽制する意図を感じる」と漏らす。

 また、エストニア政府は2007年4月、大規模なサイバー攻撃を受けた。当時、第二次大戦で戦死したソ連兵の記念碑の移設問題でロシア系住民による暴動が起きていたことから、「攻撃はロシアによるもの」とも報じられた。

 一方、ラトビアは07年12月にロシアと国境条約を発効させ、10年12月にはザトレルス大統領がロシアを公式訪問するなど政治関係の改善を進めている。

 しかしソ連時代にラトビアに移住した住民の国籍問題などの課題は残ったままで、リンケービチュス外相は「ロシアとの経済関係に問題はないが、政治的には意見の違う分野もある。ロシアとの関係は明るいとも言えないし、真っ暗だとも言えない」と話している。

     (小雲規生)


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