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国際政治・世界事情

5016チバQ:2012/09/14(金) 22:26:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120914-00000092-mai-int
<南アフリカ>鉱山発砲事件 社会問題浮き彫りに
毎日新聞 9月14日(金)21時33分配信

 南アフリカ北部のプラチナ鉱山で8月中旬、賃上げスト中の労働者に警官隊が発砲し、34人が死亡、70人以上が負傷した。アパルトヘイト(人種隔離)体制の終結後、治安当局が関与した暴力事件としては最悪の死傷者数で、社会に満ちた暴力性や経済格差など、南ア社会が引きずる問題を浮き彫りにした。【マリカナ(南ア北部)で服部正法】

 首都プレトリアの西約70キロにある鉱山町マリカナ。町外れに高い煙突と巨大な建物群がある。死傷した労働者らの勤務先ロンミン社のプラチナ鉱山だ。

 惨劇は労働者用の小屋が立ち並ぶ平原で起きた。8月16日に賃上げを求める約3000人の労働者が集結。刀を手にする者もいた。警官隊は解散を呼び掛け催涙ガスを使用、一斉に発砲した。大勢の労働者が倒れた映像を地元テレビが放映、国内外に衝撃を与えた。

 警察は「労働者側の発砲に反撃した」と主張する。だが、現場にいたという隣国レソト出身の出稼ぎ労働者男性(51)は「向こうが先に撃ってきたんだ。皆ほとんど座っていた」と証言。参加者のオーウェン・ズワネさん(22)も「銃なんて持っていない」と憤る。

 地元紙「スター」は、犠牲者の多くが背後から撃たれたとの捜査関係者の話や「命乞いする参加者を、警察官が撃った」との目撃証言も報じた。

 警察が強硬策に出た背景として、数日前に警官2人を含む10人が組合間抗争に巻き込まれて死亡した事件の影響が指摘されている。身内に被害が出ており過剰反応したというのだ。かつて黒人弾圧を行った悪しき伝統の反映を見る向きもある。

 シンクタンク「南ア人種関係研究所」のジョン・ケインバーマン所長はデモ制圧の訓練不足を指摘、「体制刷新が必要だ」と言う。

 労働者側の問題も指摘される。発砲事件に先行した抗争は、穏健派の労働組合と、強硬新興労組の対立が原因だったためだ。

 ケイバーマン氏は、現与党のアフリカ民族会議(ANC)の過去の武装闘争路線が労組に影響を与えたと分析。「暴力革命の精神が南アの政治文化に染みついた」と説明した。

 ただ、鉱山労働者の職場環境が厳しいのも事実だ。地下の採掘現場で働くエムジェー・タタワネさん(24)は「40度以上の気温と高湿度。ほこりで肺をやられる人が大勢いる。そのわりに給料が少なすぎる」と嘆息する。

 今回のストで労働者側は月額4000ランド(約3万7000円)の給与の3倍増を要求。会社側は「平均給与額は9000ランド(約8万3000円)以上」と主張する。

 事件は富の再配分の問題も示す。鉱物資源は南アの全輸出額の6割を占め、同国のGDPをサハラ砂漠以南諸国全体の3割という高水準に押し上げる一因だ。だが、所得格差は世界最悪級でもある。

 ロンミン社での事件は、「鉱山での搾取を示す例」(NGO「ベンチマークス・ファウンデーション」)。与党には鉱山国有化を推す声もあり、年末のANC議長選を前に議論再燃の可能性もある。


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