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国際政治・世界事情

4878チバQ:2012/08/15(水) 20:40:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120815-00000053-mai-int
<イラン>イラクとの関係強化「反米シーア派連合」構築か
毎日新聞 8月15日(水)19時16分配信

 反体制派との内戦でシリアのアサド政権が揺らぐ中、シリアと同盟関係にあるイスラム教シーア派国家・イランが隣国イラクとの関係強化を進めている。シーア派の聖地・イラク中部ナジャフでの大型建設計画への巨額投資などを通じ、80年代のイラン・イラク戦争での恩讐(おんしゅう)を超え、イラク政府や国民に浸透を図っている。中東地域で新たな「反米シーア派連合」を構築する狙いもあるとみられる。【ナジャフ(イラク中部)で鵜塚健】

 ナジャフ中心部の礼拝所アリモスク。内部にはシーア派初代イマーム(宗教指導者)のアリの聖廟(せいびょう)があり、シーア派を国教とするイランから巡礼者が訪れる。イラン人の巡礼は両国関係が悪かった旧フセイン・イラク政権時代には困難だったが、03年の政権崩壊後に可能になった。

 昨秋、モスクの隣で大規模事業の工事が始まった。博物館などを併設した宗教施設で、敷地面積約5万4000平方メートル、総工費約6億ドル(約480億円)。イラン政府と直結する巨大な宗教財団が資金を支援し、地元事業担当者の男性は「イランの協力なしで建設は不可能」と語る。

 ナジャフ郊外では今年6月、イラン政府が約3億ドル(約240億円)を負担して発電所の建設も始まった。イラク国内では米軍侵攻後続く混乱で社会基盤の整備が進まない。真夏の最高気温が50度を超えるナジャフでも停電が多い。地元の自動車販売業、アデルさん(40)は「電気が通じるのは1日4、5時間。シーア派の仲間イランが助けてくれるなら歓迎する」と話す。

 イラン・イラク戦争(80〜88年)で数十万人の犠牲者を出した両国。しかし、イスラム教スンニ派偏重だった旧フセイン政権が03年に崩壊し、シーア派重視のマリキ首相がイラクで力を握ると、イランはイラクへ急接近した。イラン外務省によると、両国の11年の貿易総額は約100億ドル(約8000億円)で09年の2倍に増えた。

 イランがイラクを重視するのは、周辺スンニ派諸国や米・イスラエルへの対抗上、アサド政権崩壊が懸念されているシリアに代わる強固な同盟国を作りたいためだ。イランのメディアによると、イランのジャリリ最高安全保障委員会事務局長は今月8日にバグダッドでマリキ首相と会談した際、両国関係の重要性を強調し、「イスラムの目覚めにより、米・イスラエルは孤立する」などと語った。

 イランが「重点投資」するナジャフはシーア派の中でも反米強硬派の宗教指導者ムクタダ・サドル師の拠点。イランはナジャフを玄関口にして「反米シーア派」の結束を図りたい考えだ。両国関係に詳しいイラン人研究者のパシャング氏は「イランは経済支援を通じ、米欧諸国になびかない強いイラクを作るのが狙いだ。しかし、イラクがイランの望み通り(反米シーア派)の国になるかは疑問だ」と話している。


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