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国際政治・世界事情

4781チバQ:2012/07/24(火) 21:46:48
                 ◇

 ■スペイン 痛み不満 デモ激化

 債務危機でEUの支援を受けるユーロ圏4カ国目となったスペインでは、今月中旬以降、連日のように抗議デモが行われるなど、国民の不満が高まっている。ユーロ圏が20日に銀行支援を正式決定する前夜の19日には、主要労組が全土で大規模デモを展開、警官隊と衝突した。

 デモのきっかけは今月、ラホイ政権がまとめた650億ユーロ(約6兆1600億円)の財政緊縮策。昨年12月の政権発足以降3度目の緊縮策で、最大規模となる。公務員の冬のボーナス全額カットや、ラホイ政権が「行わない」としてきた付加価値税(VAT)引き上げが含まれた。

 銀行への資本注入を目的とする最大1千億ユーロ(約9兆4800億円)のEUの支援では、スペイン政府に追加の緊縮策を求めないのが条件だ。しかし経済が悪化する中、EUと約束する財政健全化目標の達成には結局、国民に一段の痛みを求めざるを得なかった。

 従来は労組や若者が中心だったデモには、一般国民も自発的に加わり始めているもようで、「雰囲気が変わってきた」(外交筋)とも指摘される。

 ラホイ政権の与党、国民党は上下両院で単独過半数を握り、盤石の基盤を持つ。内閣の実務能力も高いとされ、EU内では政権の改革実行力への信頼は厚い。

 ただ、支援が正式決定された20日に再び経済成長予測が引き下げられるなど、経済統計が頻繁に変わるため市場の不信は根強い。緊縮策重視で、成長に向けた政策が少ないことも市場や国民の懸念を強めている。

 フアン・カルロス1世国王も自ら給与を削減したが、ボツワナで象狩りをしていたことが発覚し21日、世界自然保護基金(WWF)スペイン支部の名誉総裁を解任された。一部国民からも「ぜいたくだ」との批判を浴びている。

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 ■イタリア 政治の季節 前首相の動向注目

 「政治的環境こそ改革遂行のリスク」。多額の公的債務を抱えるイタリアの国債格付けが今月12日に2段階引き下げられた際、米格付け会社はこう指摘した。来春に総選挙を控え、イタリアが「政治の季節」に入りつつあるためだ。

 政治家出身の閣僚がいない実務家内閣として昨年11月に発足したモンティ政権は、中道右派の自由国民や中道左派の民主党の支持を受け財政再建や労働市場改革などを推進。その手腕は評価され、政府はEUなど外部からの支援を仰ぐ必要性も現時点で否定する。

 だが、政権支持率は当初から半減。総選挙を控え、両党も次第に政権と距離を取りつつあるとされる。22日には、モンティ政権が選挙を今秋に前倒しする考えだと現地紙で報じられ、政府は否定に躍起となった。

 モンティ首相が選挙出馬を否定する中、最大の関心事は、自由国民のベルルスコーニ前首相の動向だ。スキャンダルにまみれ、債務危機から昨秋、退陣に追い込まれた際には政界引退も示唆したが、復活を模索する動きが出てきた。前首相に近い現地紙は出馬の決断は10月以降だと報じている。


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