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国際政治・世界事情

4642チバQ:2012/06/26(火) 00:22:21
http://jp.reuters.com/article/JPshiten/idJPTYE85O05720120625
焦点:エジプト新大統領が試練の船出、改革実現の鍵は「共生」
2012年 06月 25日 19:21 JST
[カイロ 25日 ロイター] エジプト大統領選挙の決選投票で、イスラム穏健派「ムスリム同胞団」系の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏が勝利し、次期大統領となることが決まった。しかしこれは、同胞団と軍部との長い権力闘争の新たな幕開けといえるだろう。
これまで大半の期間を非合法とされてきた同胞団の出身で、エジプト初の自由選挙で選ばれた指導者となるモルシ氏は歴史的な勝利を飾ったとはいえ、変革はすぐには望めそうにない。モルシ氏が掲げた選挙公約のいくつかは棚上げされる可能性がある。

首相の任命など組閣を行うのはモルシ氏だが、今の議会では法案が通らない。1月に自由公正党主導の議会が成立したものの、暫定統治を行う軍最高評議会が、人民議会選挙についての最高憲法裁判所の違憲判断を受けて解散を命じたからだ。

米ケント州立大学のヨシュア・スタッチャー氏は「大統領としての足場を固め、徐々に力を蓄えて、軍最高評議会の権力を弱めたいとモルシ氏は考えていただろう」と指摘。「ただ現状は、民衆が選んだ大統領が、エジプトが長らく抱えてきた問題の責任を取らされる一方で、軍最高評議会は批判を免れることになる。軍はまるで王様のようだ」と語った。

<エジプトの新たな共生>

ムスリム同胞団にとって、大統領選での歴史的な勝利よりも重要かもしれない試練が待ち受けている。エジプトの新しい統治システムを定める新憲法の行方だ。

同国の首都カイロにいる西側のある外交官は「これは細心の注意を必要とする新たな政治的妥協、つまりエジプトの新たな共生の1つだ」と表現した。

新憲法には大統領の権限のほか、軍部の役割などが規定されるが、ムスリム同胞団はこれまで、軍の利権を保護する内容を盛り込む可能性を示唆している。


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