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国際政治・世界事情

4638チバQ:2012/06/25(月) 23:36:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062522580009-n1.htm
エジプト次期大統領モルシー氏 米・イスラエル外交、イラン関係は?
2012.6.25 22:55 (1/3ページ)

24日、大統領当選後に演説するモルシー氏のテレビ画像(AP)
 【カイロ=大内清】エジプトのモルシー次期大統領は24日のテレビ演説で、エジプトが過去に結んだ国際条約の順守を約束した。1979年のイスラエルとの平和条約を念頭に置いたもので、エジプトが今後、急速にイスラエルとの関係を見直すことはないとみられる。ただ、人口8千万人超の地域大国エジプトに本格的なイスラム政権が成立すれば、対イスラエル関係を含む地域のパワーバランスに変化をもたらす可能性もあるだけに、今後の外交方針に注目が集まっている。

 モルシー氏の当選を受けて、イスラエルのネタニヤフ首相は同日、「両国の平和条約に基づき、協調関係が維持されることに期待する」との声明を出した。

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと敵対するイスラエルには、ハマスの源流でモルシー氏の出身母体であるエジプトのムスリム同胞団に対する警戒感が根強い。

 その半面、国境を接するエジプトとの良好な関係を維持することはイスラエルにとって、ガザなどへの過激派の流入を防ぐ上での「戦略的資産」であり、警戒心をあらわにして、いたずらに関係をこじれさせたくないとの事情がある。

 一方、モルシー次期政権にとって、イスラエルとの平和条約を維持することは、同国の後ろ盾である米国の中東戦略を不問に付すことであり、その不快感は残る。とはいうものの、同条約を順守することで米国から年十数億ドルもの軍事・経済援助を受け続けられるメリットは無視できない。特に昨年2月の政変後は、長引く経済混乱で外貨準備高が激減しており、諸外国からの援助はモルシー新政権の命綱となる。

 ただ、エジプト国民には反イスラエル感情が根強い。モルシー氏としては「イスラエルの言いなり」と批判されたムバラク前大統領との違いを鮮明にするためにも、徐々に独自色を打ち出していきたいところだ。

 エジプトは現在、ハマスとパレスチナ主流派ファタハとの和解交渉などで仲介役を務めているが、今後、モルシー次期政権がハマス寄りの姿勢を鮮明にし始めれば、ハマスを「テロ組織」とみるイスラエルや米国との関係がぎくしゃくする可能性もある。

 エジプトにイスラム系大統領が誕生したことで、同国とイランとの関係の行方にも関心が集まっている。

 モルシー氏は25日配信されたイランのファルス通信とのインタビューで、「域内の戦略的なバランス」をとる上で重要だとして、同国との関係修復に意欲を見せた。イラン政府も24日、モルシー氏の勝利は、「イスラムの覚醒」によるものだと歓迎した。

 イランは、エジプトが、1979年のイスラム革命で亡命したパーレビ国王を受け入れたことや、イスラエルと平和条約を結んだことに反発し断交。現在は利益代表部を置くにとどまっている。

 ただ、イスラム教シーア派の地域大国イランに対しては、カタールやサウジアラビアなどスンニ派諸国も強い警戒感を持っている。同様にスンニ派の同胞団出身であるモルシー氏としても現時点では、イランとの関係強化に動くというものではなく、あくまでも、関係を修復しバランスをとろうというレベルにすぎないといえる。

 確かに、エジプト外務省には「モルシー氏や同胞団が実権を握れば、従来の外交方針と齟齬(そご)が生まれるとの懸念がある」(外交筋)。しかし、政権が代わったとはいえ対外関係でさまざまなしがらみがあるのも事実で、モルシー氏がすぐに独自外交を展開できるわけではない。


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