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国際政治・世界事情

4590チバQ:2012/06/21(木) 00:36:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062002000100.html
アテネ市民 不安消えず
2012年6月20日 朝刊

19日、アテネ市内で、緊縮策で年金をカットされた男性が拳銃自殺した現場へお参りに訪れたアンドレアスさん=有賀信彦撮影


 【アテネ=有賀信彦】アテネ中心部、国会議事堂前広場にあるイトスギの木を訪れる人が後を絶たない。今年四月、財政緊縮策で年金をカットされた男性(77)が拳銃自殺した現場だ。議会再選挙の結果、緊縮派の連立政権が発足する見通しとなったことに国際社会は安心しているが、アテネ市民の将来への不安は解消されていない。市民らは木の前で、「絶望がこの国を包んでいる」と訴えた。

 十九日、お参りに来た教師のアンドレアスさん(49)は「知り合いではないが、自分のことのように感じた。それほど自分も追い込まれている」と話す。月給は千百ユーロ(約十一万円)から七百ユーロに減らされた。だが月二百ユーロの住宅ローン返済が残る。妻と十六歳の娘を抱え、「もうぎりぎりだ」。木の根元に供えられ枯れ果てたバラの前で天を仰いだ。

 年金生活のディモプロスさん(73)は、「身の回りで三人も自殺した」と嘆く。建築業の知人は銀行から融資を止められ、ビルから飛び降りた。レストラン従業員の友人は年金を減らされ、ライフル銃で絶命したという。

 地元紙記者ベルギリスさんは説明する。「数年前まで、ギリシャは欧州で最も自殺の少ない国だった。だが財政緊縮策が始まった二年前から、自殺者は急増。今や毎日一人が自殺し、欧州最悪の国の一つになった」

 背景には、全体で22・6%、二十五歳以下では50%以上という高い失業率がある。

 広場でベンチに座っていたコスタスさん(20)もその一人。今年四月から職がなく、親の稼ぎに三兄弟が頼ってきたが、母親の給料の支払いも滞り、心臓の手術をしたばかりの父親が青果店で毎日、休みなく働く。それでも月に六百ユーロにもならない。コスタスさんは「高給取りの政治家たちが、緊縮策を強いている。彼らをつるしてやりたい」と怒る。

 自殺現場に置かれた石板に、こんな言葉が刻まれていた。「緊縮策が続けば、いずれ若者は反抗のため拳銃を持つ」


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