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国際政治・世界事情

4577チバQ:2012/06/19(火) 21:37:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120619/asi12061907330000-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】
米比同盟強化の微妙なバランス
2012.6.19 07:31 (1/2ページ)

8日、米ホワイトハウスで会談するフィリピンのアキノ大統領(左)とオバマ米大統領 (ロイター)
 アジア太平洋への「回帰」を掲げる米国がフィリピンとの同盟関係の強化に乗り出した。南シナ海での中国の行動を牽制(けんせい)する狙いで両国が一致したためだ。だが、武器輸出を含む積極的な米国の関与を望むフィリピン側と、中国との領有権問題に直接的には巻き込まれたくない米国側で、思惑の違いもにじむ。8日の米比首脳会談は、同盟強化が微妙なバランスの上にあることを内外に示した。

 「われわれは米国が中国にメッセージを送るためのダシに使われている」

 10日付のフィリピン・スター紙(電子版)は、首脳会談についてこう不満をあらわにした。会談をめぐり、フィリピン側が中国からの武力攻撃を念頭に、米比相互防衛条約に基づく米軍の来援について「明確な声明の発表」を求めたのに対し、「米側は条約義務への一般的な言及を超えることに難色を示した」という。

 会談後の声明には、巡視船の提供を例に挙げ、オバマ米大統領が「必要最小限の防衛体制の構築を支援する」と表明したほか、両首脳が軍事演習の強化で一致したことが明記された。だが、両国間で協議中の米海兵隊のローテーション配置には触れず、フィリピン側が打診していたとされるクラーク空軍基地、スービック海軍基地の使用再開についても言及はなかった。米軍が冷戦期に駐留していた両基地の使用再開は、米国のアジア太平洋地域への「回帰」をより印象付けるとみられていた。さらに、南シナ海の領有権問題では、フィリピンのアキノ大統領が情勢について「説明」したのに対し、「外交的なプロセス」の重要性が強調された。

 パネッタ米国防長官は会談に先立つ2日、シンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、アジア太平洋地域への米軍艦艇の配備比率を2020年までに全体の6割に増加させると発表。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も7日、米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長が、両基地は「米軍のプレゼンス強化を示す格好の位置にある」と発言したと報じていた。

 折から、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)では、中比両国の公船がにらみ合いを繰り返している。フィリピン側にとって会談の結果は、肩すかしの感が余計に強かったようだ。12日付のフィリピン・スター紙は、アキノ大統領がホワイトハウスに招かれた理由について「再選を目指すオバマ氏の支持率は下落し、共和党のロムニー氏と競り始めている。200万人以上のフィリピン系米国人は再選に決定的な役割を果たすだろう」とオバマ米大統領の政治目的に利用されたかのように分析した。5日付同紙は、4日に開かれた両国の国防実務者協議で、フィリピン側が1月に提出したF16戦闘機1個飛行隊分12機を含む武器の売却要求リストについて米側が「『知っている』と述べただけのただのあいさつ」に終始したとのフィリピン政府高官の不平も伝えている。


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