サウジアラビア内相を長く務めたナエフ皇太子は、わずか8か月前に実兄のスルタン・ビン・アブドルアジズ(Sultan bin Abdul Aziz)皇太子の死去を受けて新皇太子に就任したばかりだった。中東情勢が混乱する中、王位継承者の高齢化問題が再び表面化している。
アブドラ・ビン・アブドルアジズ(King Abdullah bin Abdul Aziz)国王は88歳と高齢なうえ、体調も思わしくないが、皇太子の正式な後継は決まっていない。最も有力な後継候補は、ナエフ皇太子の弟で国防相のサルマン・ビン・アブドルアジズ(Prince Salman bin Abdul Aziz)王子だが、76歳とやはり高齢だ。
ナエフ皇太子は、アブドルアジズ初代国王に最も寵愛(ちょうあい)された夫人のスダイリ家のハッサ妃(Princess Hassa al-Sudairi)の7人の息子「スデイリ7(Sudairi Seven)」の1人。今も存命なのはサルマン王子、アブドルラハマン(Abdul Rahmanbin Abdul Aziz)王子、トルキ(Turki bin Abdul Aziz)王子、アハマド(Ahmed bin Abdul Aziz)王子の3人だ。
このうち、内務次官を務めるアハマド王子が内相に昇格するとみられる。(c)AFP/Abdel Hadi al-Habtoor