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国際政治・世界事情

4527チバQ:2012/06/16(土) 18:02:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120615-00000106-mai-int
<エジプト>議会解散の「異常事態」 民主化に暗雲
毎日新聞 6月15日(金)21時42分配信

 【カイロ前田英司】エジプト最高憲法裁判所が14日、人民議会(国会)の解散を命じたことで、いまだに新憲法のないエジプトは議会さえ不在の「異常事態」に陥った。立法権限は国を暫定統治する軍最高評議会に移り、6月末までの民政移管の約束に逆行して軍政支配は一層強まっている。一部では「クーデター」との批判も上がっており、エジプト社会のさらなる混迷は避けられない情勢だ。

 憲法裁は14日、大統領候補のムハンマド・モルシ氏(60)を推す穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が第1党の人民議会(国会)に解散を命じた。一方、対抗馬で元首相のアフマド・シャフィク氏(70)がやり玉に挙げられた公民権剥奪法案は違憲とした。

 同胞団幹部は判断について「正真正銘のクーデターだ」と憤った。モルシ氏は支持基盤を崩されただけに打撃は必至で「『革命』を継続するため投票に行かなければならない」と会見で呼びかけた。

 これに対し、シャフィク氏は判断を「歴史的」と称賛した。公民権剥奪法案は昨年の民主化闘争で崩壊した旧体制の高官を対象にしたもので、人民議会が4月に可決。狙い撃ちにされたシャフィク氏は、大統領選候補の資格を失う危機に陥っていた。

 いずれの判断も空軍出身で軍政と蜜月関係にあるシャフィク氏に有利とみられるだけに、軍政が「体制候補」を水面下で支援して権力保持に動いているとの臆測を呼んでいる。

 憲法裁の判断を覆す手段はなく人民議会は事実上の解散状態だ。議会は憲法裁決定の直前、4月から中断していた新憲法の起草委員会を選出していたが、これも自動的に消滅する。

 軍政は議会解散で立法権限を掌握する。新憲法の起草委選定に介入する動きもある。憲法がない現状では、新大統領が誕生しても権限さえ不明だ。軍政が任命した政府は13日、「治安対策」として軍情報部などが市民を拘束することを容認した。

 昨年の民主化闘争を先導した若者グループ「4月6日運動」のムハンマド・アフィフィさん(26)は「民意の選んだ人民議会が解散させられた。エジプトは完全に軍政の支配下だ」と不満をあらわにし、「憲法裁の背後に軍政がいるのは明らかだ」と非難した。

 これに対し、法解釈に詳しいカイロ大のイブラヒム・ダルウィッシュ教授は「判断はあくまで妥当」と指摘。司法判断に軍政の意向が働いたとの見方には否定的な考えを示す一方、国の安定には「新憲法制定を最優先すべきだ」と述べた。


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