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国際政治・世界事情

4429チバQ:2012/05/30(水) 23:24:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120529-00000118-mai-int
<エジプト大統領選>旧態依然に若者の不満再燃…決選投票へ
毎日新聞 5月29日(火)22時13分配信

 【カイロ前田英司】民主化要求運動「アラブの春」で昨年2月にムバラク独裁政権が崩壊してから初めてのエジプト大統領選は28日、イスラム主義候補と旧政権幹部の間で6月16、17日に決選投票が行われることが確定した。しかし、選択肢が既成勢力に限られたため民主化を先導した若者世代の不満が噴出。国内各地で抗議デモが発生し、旧政権候補の事務所が焼き打ちされるなど混乱が広がった。暫定統治中の軍政は民政移管後も権益確保を図る懸念が残り、大統領権限を定める新憲法案の策定も停滞するなど、前途は多難だ。

 ◇デモ激化、事務所放火

 「『革命』は誰の手にも渡さない!」。選挙管理委員会が決選投票実施を発表した28日夜、ムバラク前政権を退陣させたデモの聖地であるカイロのタハリール広場に、数千人の若者らが集まった。「タハリールから大統領を送りだそう」と書いたサインを掲げ怒りをあらわにした。

 決選投票に進むのは穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団傘下の自由公正党のムハンマド・モルシ党首(60)と、空軍出身のアフマド・シャフィク元首相。ムバラク時代に根を持つ政治家だ。

 デモ隊は一部が過激化し、シャフィク氏の選挙運動本部を襲撃して火を放った。噴出した若者の怒りは、投票結果にも表れた。ダークホースの左派、ハムディン・サバヒ氏(57)が3位に入ったのだ。サバヒ氏は昨年の民主化デモに参加した「革命派候補」の一人。専門家も「予想外」(カイロ大のアフマド・アベドラボ准教授)と驚いた。サバヒ氏に投票した女性会計士のサンディ・イサクさん(24)は「社会正義の訴えを聞いて支持を決めた」。技師のアフマド・ガリブさん(42)も「『旧体制』や『組織』の候補は不要。決選投票でもサバヒ氏と書く」と言い切った。

 民主化運動の中核だった若者グループは、大統領選の独自候補を擁立できなかった。下馬評では、アムル・ムーサ前アラブ連盟事務局長(75)や、元同胞団幹部だが改革派のアブドルメナム・アブルフトゥーハ氏(60)らが有力視された。

 だが、前政権で外相だったムーサ氏には旧体制の「残党」イメージがつきまとう。アブルフトゥーハ氏はイスラム厳格派の支持を受け、世俗派が警戒。浮動票は最終盤でサバヒ氏に流れた。

 ◇民政移管、利権抱え軍部抵抗も

 エジプト民主化の不安材料には、暫定統治中の軍政の意向や、中断している新憲法制定の行方もある。

 軍部は長年、守護者として信頼されてきた。しかし、最大で年間200億ドル超とも推計される軍事予算は「聖域」で、新政権が手を付けようとすれば民政移管に抵抗する恐れがある。軍部は巨大な「産業体」でもあり、利権も多い。イスラエルとの平和条約締結後に「経済進出」し、銀行、観光業まで手がける。軍所有企業は免税措置を受け、退役高官の「天下り先」でもある。

 軍最高評議会のタンタウィ議長は大統領選後の民政移管を約束する。だが、アベドラボ准教授は「経済特権を握り、官僚とも近い軍部が完全に引くとは考えにくい」と述べ、背後で影響力を保持すると分析した。

 一方、大統領権限を定める新憲法は制定のめどが立っていない。3月下旬に起草委員会が設置され、大統領選出までに制定されるはずだったが、イスラム系が委員会の過半数を占めたことに反発して脱退者が出て、裁判所は4月10日に活動停止を命令した。


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