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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

4411チバQ:2012/05/28(月) 21:25:08
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120528/mcb1205280503008-n1.htm
ギリシャ緊迫の46時間 ユーロ圏撤退作戦シミュレーション (1/4ページ)2012.5.28 05:00
 ギリシャがユーロ圏を離脱することを決めた場合、その撤退作戦の実行時間は46時間しかない。米国でニューヨーク市場が閉まってからニュージーランドのウェリントン市場が開くまでの間に終わらせなければならないのだ。その流れを事前に検証してみよう。

 ◆預金流出のリスク

 この2日弱の間に、ギリシャ政府は社会の混乱を抑え、場合によってはソブリン債でデフォルト(債務不履行)宣言し、新通貨を計画して銀行を支え、資本流出を阻止するとともに、救済が断ち切られた後の支払い資金手当てを模索しなければならない。財政を管理できず2010年以降2回の救済を必要とした国の、しかも誕生したばかりの新政権の手に負える仕事ではなさそうだ。

 今月6日の総選挙後に政権を作れなかったギリシャは6月17日の再選挙に向け準備している。英ランカスター大学のアリストトゥル・カリス教授によれば「救済か反救済かの選挙」だ。

 この選挙で反救済・反緊縮の新政権ができれば直ちに、ユーロ離脱の是非の議論が始まるだろうと、元国際通貨基金(IMF)幹部のエコノミスト、マルコ・アヌンツィアータ氏は予想する。「事態はわれわれが考えているよりも急速に展開する可能性がある。新政権の改革否定コメントが預金流出を引き起こすことがリスクだ」と同氏は述べた。

 預金流出が始まった場合、欧州中央銀行(ECB)は週内にもギリシャの銀行への資金提供を停止すると、元欧州委員会エコノミストでINGグループに在勤するカルステン・ブルゼスキ氏はシミュレートする。政府にも銀行に注入する資金はない。

 新政府は市民が預金を引き出すのを止めるため資本統制を敷くかもしれないと、英国立経済社会研究所(NIESR)のエコノミスト、ドーン・ホーランド氏。「これは非常に迅速に行う必要がある」という。

 ギリシャは離脱を決めたならば、その条件を交渉するためユーロ圏財務相と首脳会合の開催を求める必要がある。このような準備はニューヨークの金曜午後5時ごろに債券市場が閉まったらすぐに開始する。フランクフルトとブリュッセルでは午後11時になる。アテネは深夜。

 財務相らは土曜に会合し、日曜の首脳会議を準備。首脳会議がギリシャ離脱計画を完成させるだろうとブルゼスキ氏は予想している。ギリシャは、IMFからの支援を求める間のつなぎ融資を欧州から得られるかもしれない。「欧州は野良犬のようにギリシャを追い出すことはせず、いくつか骨を投げ与えるだろう」と同氏は述べた。

4412チバQ:2012/05/28(月) 21:25:38
 ◆ドラクマのスタンプ

 政府当局者がブリュッセルで交渉している間にアテネでは、議会が土曜に新通貨発行の計画を発表するかもしれない。新通貨の名前は恐らくユーロ以前と同じドラクマになるだろう。銀行はこの間に、預金や賃金などを含め全ての資産と債務を、決定された為替レートに基づいて新通貨に換算することを指示される。ロジャー・ブートル氏らキャピタル・エコノミクスのエコノミストらは、換算レートは等価にすべきだとの論文を発表している。

 政府は新しい紙幣とコインも注文しなければならない。英紙タイムズは18日、150以上の国の紙幣の印刷を請け負う英デ・ラ・ルーが既にドラクマ再導入に向けて準備していると報じた。新紙幣とコインができるまではユーロが使われるかもしれないが、市民はユーロの温存を図り振り込みやクレジット、デビットカードなどでの支払いを増やすだろう。

 政府はまた、土曜早朝から軍を配備して国境を封鎖。紙幣ができるまでの間、ユーロ札にドラクマのスタンプを押すという暫定策を実施する。

 また、ドイツのフレンスブルク大学の欧州研究科責任者のシャーロット・ゲータナイズ氏は、ギリシャが2800億ユーロの債務について直ちにデフォルト宣言する可能性が高いとみている。「新通貨の価値低下によって巨額の対外赤字が生じるだろう。従ってIMFに頼るしかない」と同氏は電話で述べた。

 IMFはできる限り厳しい条件を課そうとし、ギリシャは歳出削減をめぐる譲歩を引き出そうとする中で、IMFとの交渉は週末いっぱい続くだろう。

                   ◇

■ギリシャ秩序ある退出困難

 ユーロ離脱という歴史的な大事業はギリシャ新政権の手に余る公算だ。ウニクレディトのチーフエコノミスト、エリック・ニールセン氏は、ギリシャ政府が「秩序ある退出を演出できるとは思えない」という。「法律を導入することすらできない国が、新通貨の印刷を手配し銀行をコントロールし資本フローを制御、しかも秩序立ってできることなどあり得ない」

 ギリシャがユーロ離脱を準備しているという情報が漏れれば、ギリシャ市民は街頭に繰り出してくるだろう。ノムラ・インターナショナルのストラテジスト、レフテリス・ファルマキス氏は「暴動が起こらないと考える理由がない」と話す。

 そして欧州で日曜が終わりかけ、米東海岸が午後になるころ、ウェリントンでは月曜の午前7時になり、債券・為替市場が開く。

 金融顧問グループ、トリプルTコンサルティングのアナリスト、ショーン・キーン氏は「ニュージーランド市場が開く瞬間を、全世界がオンラインで見つめるだろう」と話した。(ブルームバーグ Jana Randow、Gabi Thesing)


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