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国際政治・世界事情

4341チバQ:2012/05/20(日) 16:32:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120516/mds12051612340002-n1.htm
【同胞団の野望】
エジプト大統領選(上) 終焉告げる軍部との蜜月
2012.5.16 12:31 (1/3ページ)

2011年7月、ムスリム同胞団傘下「自由公正党」の結党パーティーは、同胞団と体制側が最も近づいた場だった。団長バディーア(左から2人目)の左右には当時の内相と副首相が並んだ
 エジプトの首都カイロを一望するモカッタム丘陵に建つ同国最大のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団の本部。その会議室で3月31日、議決機関マジュリス・シューラー(諮問評議会)のメンバーら百数十人が疲労の色を浮かべていた。

 5月の大統領選に候補者を擁立するか否か。前の2度の会議では結論が出ず、3度目となるこの日も議論は6時間超に及んだ。

 同胞団が大統領の座を目指せば、国政の全権を握る軍部を刺激するのは間違いない。イスラム法(シャリーア)に基づく統治を志向していると警戒されているからだ。

 「時期尚早ではないか」。同胞団はもともと、今回の大統領選に候補は出さないとしていたこともあって反対意見は強硬だった。

 だが、すでに副団長ハイラト・シャーティルの擁立を決めていた指導部は、反対派を切り崩し賛成56−反対52の僅差で承認を勝ち取った。反対派の前団長マフディー・アーキフはこの時、悔しさで涙さえ流したという。

 組織内でも意見が二分される、権力奪取への意思表示。同胞団が“ルビコン川”を渡った瞬間だった。


政権崩れ利害が一致


 民衆デモの高まりでムバラク政権が崩壊した昨年2月以降、軍部と同胞団の関係は、かつてなく良好だった。

 同国有数の政治・社会組織でありながら、「非合法団体」としてしばしば弾圧の対象となってきた同胞団にとり、政権崩壊後の混乱は勢力拡大の絶好機だった。

 一方、軍部に代表される体制側にとって最大の懸念は「前政権で保証されてきた利権が脅かされること」(旧与党・国民民主党の元有力幹部)にある。これ以上のデモ拡大を防ぐには、強固な組織力で反ムバラクデモにも大きな役割を果たした同胞団を体制側に取り込む必要があった。

 昨年7月、カイロの高級ホテルで催された同胞団の傘下政党「自由公正党」の結党パーティーは、両者が最も近づいた瞬間だった。

 同胞団第8代団長ムハンマド・バディーアと並んで座った当時の内相が、祝福の言葉とともにバディーアの手を握ると、会場にかすかなどよめきが広がった。ある古参メンバーは「敵だった治安機関トップと団長が握手するなんて…信じられない」とつぶやいた。この時点で当局と同胞団の利害は一致していたのだ。

 カイロなどでは反軍政を掲げる若者グループのデモが続いたが、当局はこれを「外国の手先」と呼び、締め付けを強化。同胞団は歩調を合わせてデモ隊と距離を置いた。

 そうして迎えた同年11月からの議会選で、自由公正党は第一党に躍進する。


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