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国際政治・世界事情

434千葉9区:2009/01/05(月) 23:26:20
>>414
http://www.asahi.com/international/update/1230/TKY200812300156.html
ジンバブエ崩壊の危機 インフレ、年率2億3100万%(1/3ページ)
2009年1月1日23時3分
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どの銀行にも開く前から、現金を引き出そうとする大勢の市民が並んでいた=ハラレ、古谷写す


 アフリカ南部のジンバブエが、崩壊の瀬戸際に立たされている。驚異的なインフレにコレラの大流行、飢えの広がり。だが、5期目に入ったムガベ大統領(84)は独裁色を強めるばかりだ。かつて「アフリカの穀物庫」と呼ばれた豊かな農業国は、今や「失敗国家」に数えられる。その実情を見た。(ハラレ=古谷祐伸)

 ■Zドルの価値は1日で半減

 首都ハラレ中心部の「OKスーパー」。エリザベスさん(26)がパン売り場で値札を見つめていた。1斤が1米ドル(約90円)または25億ジンバブエドル(Zドル)。所持金は15億Zドルなので10億Zドル足りない。「今朝の1米ドルの両替率は10億Zドルだったはず」と店員に文句をつけたら、「両替率はどんどん変わる。調べたのかい」といなされた。

 実際、市民が使う闇両替のレートは夕方には1米ドルが15億Zドル、翌日には20億Zドルになり、Zドルの価値は1日で半減。エリザベスさんはパンをあきらめ、10億Zドル札でポテトフライを1皿買った。

 ジンバブエでは7月に年率2億3100万%の物価上昇を記録。中央銀行が8月、通貨の「0」を10個取る切り下げをしたが、超インフレは止まらない。政府にはより高額の紙幣を刷るしか策はなく、今の最高額紙幣は100億Zドル。それも米ドル換算するとわずか10ドル前後だ。

 エリザベスさんは24日、コメを買う現金を下ろすため朝4時に銀行に行ったが、すでに数百人が並んでいた。月に100億Zドルという引き出し制限があり、一度に多くを引き出せないためだ。空腹のまま並び続けた午後4時前、順番が来る直前に銀行は閉まった。うなだれた様子で段ボールを敷き、徹夜を始めた。

 ■「給料増えぬ教師やめた」

 鍋の中に「イシュクワ」という黒っぽい虫が百数十匹入っていた。羽をむしり、加熱して食べる。「思ったほどまずくはない」とデビッドさん(29)。一家のこの日の貴重なおかずだ。

 ハラレ郊外の岩が転がる国有地に勝手に住み着いたのは05年。泥壁の広さ2畳ほどの家に妻(27)と娘(9)、息子(2)の4人で暮らす。畑でトウモロコシを育てているが、家族を1カ月しか養えない収量だ。

 「肥料は高くて買えないし少雨で作物が育たない。外国の教会からのわずかな食糧援助で食いつないできた。来年はどうなるのか」

 以前は別の地区で雑貨の露店を構え、貧しい暮らしを支えていた。だが、露店などを一掃する政府の「ごみ片づけ作戦」で追い出された。国連は、政府のこの措置で70万人が住居や職を失ったと指摘。失業率は今や8割以上とみられる。デビッドさんは「まともな就職ができないから露店を開いたのに、政府は厄介者を追い出すだけで面倒をみない」と憤る。

 中学校教師ムフンドゥさん(42)は「物価が上がっても給料は変わらない。紙くず同然だから、10月で仕事もやめた。家具を売り、近所で恵んでもらう暮らしももう限界。南アフリカに逃げる」と話した。

 活路を求めて周辺国などに逃れた人は、国民の3割にあたる400万人とも言われるが、実態は不明だ。

■ムガベ大統領「ジンバブエは私のものだ」

 80年に独立した当時のジンバブエは豊かな農業国だったが、今では飢えが広がり、国連は「来春にかけて推計550万人に食糧援助が必要」とみる。

 背景には、独裁色を強めるムガベ政権の失政や腐敗がある。退役軍人への多額の年金支出などで、財政が急速に悪化。00年には白人大農場を強制収用し、元軍人など農業知識がない黒人にも再配分したことで生産性が低下した。「圧政」を嫌う外国からの援助や投資も減った。


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