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国際政治・世界事情

4333チバQ:2012/05/17(木) 23:40:51
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120517/mcb1205170504014-n1.htm
ギリシャ離脱 壊滅の道 スペイン、ポルトガル後追い 「予想できる悪夢」 (1/2ページ)2012.5.17 05:00
 ギリシャ危機が再燃し、何の解決にもならないと誰もが予想する再選挙が行われる。いらだちを募らせた欧州連合(EU)高官は、ギリシャのユーロ離脱を公に議論し始めているが、これはとんでもない間違いだ。ギリシャが離脱すれば、その影響は壊滅的な規模になる。そしてそれはギリシャだけにとどまらない。

 ◆議論すら間違い

 ベルギー中央銀行総裁で欧州中央銀行(ECB)政策理事会のメンバー、リュック・クーン氏は13日、英フィナンシャル・タイムズのインタビューで「スムーズに事が進む離婚などない。どうしても別れる必要があるならば円満離婚という可能性があるが、それでも後悔することになるだろう」と語った。

 円満とはギリシャのユーロ離脱にはふさわしくない言葉だ。この問題の第一人者、エコノミストのバリー・アイケングリーン氏が主張するように、ユーロ離脱はさまざまな金融危機の火種となる。欧州指導者がこの可能性を検討し始めたことで、事態はさらに悪化している。ユーロ離脱の危険性がギリシャ経済に垂れ込めるなかで、同国が回復する機会はないからだ。

 ギリシャのユーロ離脱による影響は、主に2つの経路をたどって広範囲に広がる。一つ目の経路は、ギリシャの債券を通して外国人に及ぶ流れである。銀行の健全性と準備の適切性に対するEUの保証が、信頼感ではなくパニックを生んでいるとの証言はあるが、この流れは管理可能であるとみられる。EUの広範な金融システムに準備を行う時間的余裕があることは間違いない。

 本当に危ないのはもう一つの経路、すなわちギリシャのユーロ離脱がポルトガルやスペイン、イタリアに広がることである。離脱の結果が恐るべきものであっても、それらはもはや「思いも寄らぬこと」ではない。ユーロ制度全体の崩壊は魅力的なものではないにしても、選択肢の一つになっている。

 このことはとりわけ、行き詰まった周辺国から中核国への資金の流れが加速することを意味する。その結果、問題が一層深刻化し、周辺国の離脱可能性が高まる。投資家は、ユーロ制度をどのくらいにまで縮小すべきかについて議論を始めている。

 ◆失望から絶望へ

 しかしギリシャの破綻からは、他国に悪い見本を提供する以外、何も生まれない。スペインや他の周辺国の破綻も同じだ。今後は財政統合に向けた取り組みが進められるだろうが、それは欧州市民が望むからではない。あらゆる措置が失敗に終わり、絶望の末に実施されるのだ。EUの結束は、圧力がかかればひび割れてしまうことが明らかになる。

 緊縮を強いてきたドイツのメルケル首相は、自分のしてきたことを見つめ直し、失望するがいい。(コラムニスト Clive Crook)

                   ◇

 Clive Crookはブルームバーグ・ビューのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です。


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