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国際政治・世界事情

4278チバQ:2012/05/10(木) 00:16:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120509/mds12050923590004-n1.htm
シリア監視団同行ルポ 戦車なおも市街地に 薄氷の停戦合意
2012.5.9 23:58 (1/3ページ)

シリア西部マダヤで6日、監視団の車列をみてあわてて装甲車両を隠す政府軍兵士(大内清撮影)
 アナン前国連事務総長の調停による、シリアのアサド政権と反体制派との停戦合意発効から約1カ月。アナン氏は8日、国連停戦監視団の活動が暴力の沈静化に効果をみせているとする一方、なおも戦闘が続く西部ホムスなどを念頭に「深刻な違反がある」とも指摘した。監視団に同行し訪れた首都ダマスカス西方のザバダニ周辺では、合意を無視する形で政権側の戦車が配置され、停戦のもろさを物語っていた。(シリア西部ザバダニ 大内清)

    □ □

 ザバダニに隣接するマダヤ村の検問所。今月6日、ブラジルやアルゼンチン出身の要員からなる監視団チームの車列が近づくと、歩哨の政府軍兵士があわてて、かたわらの装甲車を隠すように迷彩のシートを掛け始めた。

 昨年3月の反政府デモ発生後、激しい弾圧の対象となったザバダニや周辺の村々では、離反兵らの反政府組織「自由シリア軍」による武装闘争が本格化した昨秋以降、同軍に合流する住民が続出、停戦までの数カ月間は、連日のように政権側との戦闘が続いた。

 アナン調停の合意内容によれば、政権側は戦闘地域からの撤収が義務づけられている。しかし、この日の調査ではマダヤだけでなく、ザバダニ市街や付近の山岳地帯にも「秩序維持」を名目に兵員と戦車が配置されているのが確認された。ある政府軍兵士は「(戦車は)人を運ぶためのものだ」と“強弁”した。

 監視団はその一台一台の操縦席をのぞき込むなどして稼働状況を記録。中には砲弾が用意されているものもあり、監視団員の一人は「2分もあれば装てんできる状態だ」と、政権側の姿勢に疑惑の目を向けた。

 ザバダニ市内で会った自由シリア軍戦闘員ハサン・ダッブールさん(25)によると、停戦が発効した4月12日以後、政権側の大がかりな攻撃はなく、停戦は一応、守られているという。

 しかし同市周辺ではそれまでに数百人が死亡、現在も多数が当局に拘束されており、住民の恨みは深い。

 「砲撃で家族5人を失った」「デモ中に息子が銃弾を浴びせられた」…。監視団が立ち寄る先々では、これまでの弾圧被害を訴える人だかりができた。

 その一方で、「アサド大統領こそ指導者だ!」と叫ぶ男性もおり、政権に対する住民感情が割れていることをもうかがわせた。

 反体制派の拠点都市で、政権側の主な攻撃対象となってきたホムスや中部ハマはさらに深刻だ。

 政権側は停戦発効後も砲撃を続けており、ここ数週間だけで死者は数百人に達しているとみられる。これらの都市には監視団のチームが常駐し活動にあたっているものの、監視の目が及ばない地域では政権側と反体制派の間で銃撃戦も頻発しているもようだ。

 こうした中、最近目立つのが爆発物を使ったテロだ。

 フランス通信(AFP)によれば、南部ダルアーで9日、監視団の車列近くで爆発があり警護の政府軍兵士6人が負傷。北部アレッポでは5日、爆発で3人が死亡する事件があり、反体制派活動家の一人がロイター通信に、政権支持者を狙った犯行だったと明らかにした。

 反体制派の武装闘争はこれまで、政府軍部隊や治安機関への攻撃が中心だったが、政権側が住民への攻撃姿勢をゆるめなければ、より無差別的な「テロ闘争」に発展する懸念もある。

 8日、近くシリアを再訪する意向を示したアナン氏は「内戦を防ぐ最後の機会だ」と述べ、双方に停戦の完全履行を訴えた。


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