したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

4268チバQ:2012/05/08(火) 22:55:12
■タリバンに歩み寄るカルザイ大統領、タリバン化逆行への懸念

 もう1人の男性は、クーフィ氏と一緒に写っているハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領だ。クーフィ氏は、カルザイ氏のファンではない。それどころか、旧支配勢力タリバン(Taliban)を含む保守派の支持を獲得するために、女性の権利を「差し出そうとしている」として大統領を糾弾している。

 タリバン政権下では、女子は学校教育を禁じられ、全身をすっぽりと覆うブルカ以外のものを着た女性は往来でむち打たれ、姦通を疑われた女性は石打ちで死刑にされた。しかし厳しい状況にありながらどうにか良い教育を受けてきたクーフィ氏は、この10年間でアフガニスタンの女性たちには「絶好の機会」が与えられてきたと評価する。

 そのクーフィ氏が最も心配するのは、ようやく女性たちが手にしてきたものが、和解のための対話にタリバンを引き込み、2014年の北大西洋条約機構(NATO)軍撤退後にタリバンと政権を共有するために犠牲にされるのではないかという点だ。「妥協はすでに起きている。タリバン化は進行中だ。政府内部の者がすでにタリバン的なイデオロギーや考え方を推進している」

 3月、同国のイスラム教の最高権威であるウラマー(イスラム法学者)評議会(Ulema Council)が出した「男性が基本であり、女性は副次的である」という宗教令にカルザイ大統領は支持を表明している。この宗教令は男女が同じ場所で働くことや、女性だけで旅行することを禁じ、場合によっては妻を殴打することを正当化するなど、タリバン時代に後戻りするような内容だった。

 クーフィ氏は憤る。「(カルザイ氏は)これがアフガニスタン国民が求めているものだと言って、公然とこれを認めたのです。でも、これが人々の求めているものだとは、私は思わない。私たちはイスラム教徒ですが、イスラムについての私たちの理解の仕方と、タリバンの理解の仕方は違う」

 クーフィ氏はたとえ自分の命を危険にさらすことがあっても、力の限り尽くす決意だ。「アフガニスタンでは、女性が政界にいること、女性が自分の信念のために立ち上がることには常に危険が伴う。私はこれまでに何度も暗殺の標的や誘拐の標的になってきた。けれど、誰かがリスクを負わなければならないと思う」

 カルザイ大統領が1期5年を2期までという任期制限に達する2014年の大統領選に、クーフィ氏は立候補する決意を固めている。男性優位社会のこの国では惨敗間違いなしという予測に対しクーフィ氏は、若者や女性、教育を受けたエリート、そして農村部でも、変化を望む強い要望があると反論する。

 クーフィ氏の地元は北東部のへき地バダフシャン(Badakhshan)州だ。「ここの人たちは10年前は女性に強烈に厳しく当たってきた。それが今では私に投票してくれている。そう、変化は可能なのです。世界の友人たちの政治的、精神的支援次第なのです」

 インタビューが終わる頃、クーフィ氏はインタビュー最後の写真を撮るため、テニスをしていた12歳と13歳の2人の娘を呼び寄せた。テニスは、わずか10年前にはアフガニスタンの女性が禁じられていた多くのささやかな楽しみの1つだ。(c)AFP/Lawrence Bartlett


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板