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国際政治・世界事情
4221
:
チバQ
:2012/05/06(日) 14:33:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120426/erp12042622180006-n1.htm
「ルペン票」間合いに苦慮 サルコジ氏、極右政党との協力否定に躍起
2012.4.26 22:17 (1/2ページ)
【パリ=宮下日出男】5月6日のフランス大統領選決選投票に向け、第1回投票で過去最高の得票率を記録した極右・国民戦線(FN)支持者の取り込みをめぐり、サルコジ大統領と最大野党の社会党候補、オランド前第1書記の駆け引きが活発化している。ただ、極右政党への露骨なすり寄りは他の支持層の離反を招く恐れがある。両候補はFNとの間合いをとるのに苦慮しそうだ。
第1回投票では28・6%を獲得したオランド氏が首位で、27・2%のサルコジ氏が2位。両氏で争われる決選投票では、17・9%で3位につけたFNのルペン党首の支持者の動向がカギをにぎるとされている。
サルコジ氏は25日、仏ラジオで「FNとの取引はなく、入閣することもない」と、再選した場合のFNと協力の可能性を否定するのに躍起となった。
24日、サルコジ氏はルペン氏にも立候補の権利があり、その結果は「非難されるべきではない」「共和国(の精神)と矛盾しない」と発言。これが国内外に衝撃を与えたルペン氏の躍進を容認するかのように受け止められ、連携の疑念を生んだ。オランド氏も「(支持者だけでなく)極右のリーダーにもこびるのは行き過ぎだ」と批判した。
だが、オランド氏も24日にはルペン氏が第1回投票で2位の得票率を得た工業地域を視察。25日はテレビで「労働者は将来の雇用に戸惑っていた。私はその怒りに耳を傾けた」と述べ、ルペン氏の支持者を取り込む動きをみせている。
今回の選挙では低所得者など従来の左派支持層の一部がルペン氏支持に流れたとされる。オランド氏も仏紙に対し、「ルペン票」の多くが本来は左派支持者だと語っており、決選投票での取り込みを加速させる。
こうした動きは一方で左派に警戒心を生んでいる。決選投票でオランド氏の支持に回った左派戦線のメランション氏は「(オランド氏は)われわれなしでサルコジ氏を負かすことができないはずだ」と述べ、極右支持層への過度の傾斜が左派層の離反を招くと警告した。
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