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国際政治・世界事情

4215チバQ:2012/05/06(日) 14:17:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120506/mds12050612000002-n1.htm
「アラブのチャプリン」裁判からみえるイスラム勢力の“訴訟テロ”
2012.5.6 12:00 (1/2ページ)
 エジプトを代表するコメディアンで俳優のアーデル・イマームさん(71)が、出演した作品でイスラム教を冒涜したとして実刑判決を受けた裁判の控訴審で、カイロの2つの裁判所が4月、「無罪」と「有罪」のまったく逆の判断を下した。こんな混乱が起きたのは、イマームさんを非難する弁護士が複数の裁判所に同じ内容の告訴をしていたため。その戦術はさながら、表現の自由に対する“訴訟テロ”の様相を呈している。(カイロ 大内清)

 100本以上の映画やドラマに出演し、アラブ世界全体で高い人気を誇るイマームさん。ナンセンスなドタバタ喜劇だけでなく、社会派映画にも多数の主演作があり、「アラブのチャプリン」の異名もとる俳優だ。

 そんなイマームさんや仕事仲間のシナリオライターらに対し昨年、イスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義者の弁護士が、イスラム過激派を題材にした映画でイスラム教の伝統を冒涜したと告訴。カイロの裁判所は今年2月、一審判決で懲役3月と100エジプト・ポンド(約1300円)を判決を言い渡した。

 ところがその後、実はこの弁護士が、カイロ市内の別の裁判所にも同じ内容の訴えを起こしていたことが判明。こちらでは、「平和的に意見表明している人間が罰せられるいわれはない」と表現の自由が尊重され、無罪が言い渡された。

 同時期に行われた今回の控訴審では、両裁判所がそれぞれの一審判決を支持、判断が真っ二つに分かれる結果となった。

 なぜ、こんなことが起きるのか。

 イマームさんの事件の経緯に詳しい法律専門家ハーリド・バダウィ氏によると、同国の司法制度では、告訴人、告訴内容、被告人がまったく同じであっても、裁判所が違えば別々の事案として扱われる。告訴したサラフ主義弁護士は、告訴が受け入れられなかった場合の“保険”をかけていた、というわけだ。

 裁判官の中にはイスラム勢力に同情的な判決を連発することで知られる者もいるため、そのような裁判官がいる裁判所を狙い撃ちして告訴している可能性もある。

 こうしたことから、バダウィ氏は「この弁護士はあちこちで同じ訴えを起こしている可能性がある。(被告の)イマームさんも、何カ所で訴えられているか分からないのではないか」と語る。

 実際、イマームさんは有罪判決後の汎アラブ紙アッシャルクルアウサトのインタビューで、「欠席裁判で判決が言い渡されたことに驚いた。誰だか知らないが、こんな訴えを起こす人間は宗教の何たるかを理解していない!」と憤りをあらわにした。

 一連の裁判でイマームさんが標的となったのは、有名であるがゆえにアナウンス効果が高いと判断されたためだとみられるが、こうした乱暴な訴訟戦術が拡大すれば、質の高い映画やドラマ、小説を送り出してきた同国の表現の自由を脅かす可能性もある。

 あるエジプト人記者は「知らないうちに宗教の名の下に訴えられるようなことが続けば、誰もが怖がって萎縮してしまう」と懸念を示す。

 国民的スターを襲った災難。インターネット上では「アーデル・イマームはその演技で私たちを感動させたり笑わせたりしてくれる。裁判所はその彼に対する判決で私たちを泣かせようとしている」などと、イマームさんを応援するメッセージが目立っている。


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