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国際政治・世界事情
4206
:
チバQ
:2012/04/26(木) 22:07:47
http://mainichi.jp/select/news/20120423k0000m030077000c.html
仏大統領選:決選投票へ苦闘 品格とカリスマ性欠如批判で
毎日新聞 2012年04月22日 22時38分(最終更新 04月23日 01時45分)
パリで投票を終え、支持者らに手を振るサルコジ氏(左)=2012年4月22日、AP
拡大写真 【パリ宮川裕章】フランス大統領選挙は22日の第1回投票を経て、右派・国民運動連合のニコラ・サルコジ大統領(57)と左派・社会党のフランソワ・オランド前党第1書記(57)による決選投票(5月6日)にステージが移る。「大統領の品格に欠ける」と批判されるサルコジ氏に対し、オランド氏は「カリスマ性に欠ける」と攻められる。ドゴール氏以来の「カリスマ性のある大統領」を目指し、上位2人のせめぎ合いが続いている。
「うせろ。このばか野郎」。サルコジ大統領が08年2月、訪問先の「パリ農業見本市」で参加者に吐いた暴言が、選挙期間中、テレビで繰り返し放映される。仏セルジー・ポワントワーズ大のジョルジュ・ソニエ准教授(歴史学)は「仏で大統領は国家を代表する存在。その権威は振る舞い、言動にかかっているが、サルコジ氏は、それを無視した」と解説する。「サルコジ氏の大統領としての弱点」を問う世論調査会社TNSソフレスの今年2月の調査では、30%の回答者が「人格」と答え、44%の「任期中の実績」に次ぐ2位に入った。
サルコジ氏は3月6日、批判を受けた過去の言動について「過ちだった」とテレビで謝罪。今月19日にもラジオで「大統領の象徴としての役割を理解していなかった」と悔いた。15日のパリでの支持集会の演説では、就任当初「教養がない」とメディアに批判された汚名を返上しようとモリエール、ゾラ、ユーゴーなど仏文化人の名をちりばめ、最後は「私を助けてほしい」と1958年の初代大統領ドゴール氏の就任演説のせりふで締めくくった。
一方、オランド氏も理想の大統領像に近づこうと苦労している。昨年10月の社会党の大統領候補予備選では「大統領のカリスマ性に欠ける」と党内で批判を受け、今はサルコジ氏陣営の攻撃材料に使われている。
オランド氏は尊敬する社会党のミッテラン元大統領の言い回しなどを模倣し、15日のパリ郊外の支持者集会でも81年大統領選第1回投票直前のミッテラン氏の支持者集会での「私は唯一、大統領選を勝ち抜ける左派の候補だ」という発言を借用した。大統領選に向け10キロ減量するなど執念を見せ、リール第2大学のレミ・ルフェーブル教授(政治学)は「カリスマ性は今もないが、立候補後、軽い冗談を控えるようになり、新しい人物像を作り上げた」と評価する。オランド氏はニューヨーク・タイムズ紙で「ミッテラン氏も大統領に就任してから変わった。私も大統領になれば変わる」と主張した。
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