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国際政治・世界事情
4186
:
名無しさん
:2012/04/24(火) 12:42:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120424/erp12042400080000-n1.htm
欧州に政権交代ドミノ 債務危機対策、再調整の恐れ
2012.4.24 00:07 (1/2ページ)
【ロンドン=木村正人】メルケル独首相と二人三脚で欧州債務危機に対応してきたサルコジ仏大統領が、大統領選第1回投票で社会党候補のオランド前第1書記の後塵(こうじん)を拝した。両者の勝敗は5月6日の決選投票に委ねられるが、昨年以降、単一通貨ユーロ圏で続く政権交代ドミノのストッパーとして期待されたサルコジ大統領もピンチに立たされ、債務危機が再燃する恐れが膨らんでいる。
フランスの国際政治学者ドミニク・モイジ氏は今月16日、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)で講演し、「フランスでは第5共和制発足以来、失業率10%、支持率36%で現職大統領が再選した例はない」とサルコジ大統領の苦戦を予測していた。
ユーロ圏では昨年以降、債務危機のあおりで、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の支援を受けたアイルランドなど8カ国の政権が交代した。
ギリシャやイタリアでは選挙で選ばれた政治家ではなく、欧州中央銀行(ECB)やEUの執行機関、欧州委員会で実務経験を積んだ学者官僚が首相に就任する事態となった。
ドイツに次ぐ経済・財政健全国のオランダでも21日に連立政権が事実上崩壊。総選挙が行われる可能性がある。
ユーロ圏の政治状況が混乱する中、強固な国内政治基盤を持つサルコジ大統領は、一時は不仲説までささやかれたメルケル独首相と協力して、財政規律強化を定めた新財政協定合意を主導、救済メカニズムを強化した。
その手腕は、モイジ氏が「フランスの大統領は(世俗的権威の)英女王と(政治的権力としての)英首相の役割を併せ持つが、サルコジ大統領は教育・年金改革、リビア問題など“英首相”としての責務は十分に果たした」と評価するほどだ。
しかし、成長と雇用政策を重視、新財政協定の再交渉を公約に掲げるオランド氏が当選した場合、ユーロ圏で危機対策の再調整を迫られることになる。
仏大統領選の決選投票が行われる5月6日には債務危機の発源地ギリシャでも総選挙が行われる。与党が大敗すれば財政再建が再び滞る恐れがある。
政権交代ドミノは債務危機国だけでなく、フィンランドなど支援国にも波及している。
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