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国際政治・世界事情
4151
:
名無しさん
:2012/04/19(木) 21:38:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012041902000101.html
消えた3氏の票、焦点 エジプト大統領選
2012年4月19日 朝刊
【カイロ=今村実】ムバラク政権崩壊後初となる五月のエジプト大統領選は、有力三候補が出馬資格を失い、構図が様変わりした。今後は穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を追放された元幹部アブルフォトゥーフ氏、前アラブ連盟事務局長のムーサ氏、自由公正党のモルシ代表の三人を軸に、宙に浮いた膨大な票の争奪戦が本格化しそうだ。
選挙管理委員会が十七日に候補資格を不適格とした有力三氏のうち、同胞団のシャーテル副団長は「ムバラク体制が支配を続けている証拠だ」と批判したが、決定に従う見通しだ。スレイマン前副大統領も決定を尊重。厳格派イスラム原理主義者アブ・イスマイル氏は抗議の座り込みを呼び掛けたが、大きな混乱は起きていない。
今月中旬、エジプト紙が報じた世論調査では、スレイマン氏が支持率トップに立ち、次いでアブルフォトゥーフ氏、アブ・イスマイル氏、ムーサ氏、シャーテル氏の順だった。今後は失格となった三氏の支持票の行方が焦点となりそうだ。
アブルフォトゥーフ氏は同胞団の改革派として知られたが、組織の方針に反して出馬を決めたため、追放処分を受けた。同胞団の一部や、厳格派の原理主義勢力の票が流れる可能性がある。
一方、ムーサ氏はスレイマン氏を支持した非イスラム主義勢力の票を期待できそうだ。
同胞団はシャーテル氏が出馬できない場合に備え、同胞団系の自由公正党のモルシ代表を擁立。知名度は低いが、厚い組織票は依然、他候補に脅威だ。
カイロ・アメリカン大のアブドラ・アシャール教授(政治学)は「選管の決定は不自然な点があるが、結果的に軍と同胞団の対決が過熱するのを抑えた。ムーサ、アブルフォトゥーフ両氏が最有力だが、勝敗は予測がつかない」と話した。
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