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国際政治・世界事情

4032チバQ:2012/03/28(水) 22:50:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012032802000039.html
独連立政権 揺らぐ基盤
2012年3月28日 朝刊

 ドイツのメルケル首相が連立政権パートナーの自由民主党(FDP)の退潮に苦吟している。同党は州議会選で連敗。過去一年間、七州議会選のうち六州で議席を失い、重大な危機。連立相手の党勢の揺らぎは、欧州財政危機などで正念場が続くメルケル政権の足元も危うくしている。 (ベルリン・弓削雅人)

■低落止まらず
 「この選挙結果に神経質になって、連立政権内の対立をあおるような争点探しをしてはいけない」

 メルケル政権でFDPから入閣したバール保健相は、騒ぎの火消しに躍起だった。二十五日に投開票された西部ザールラント州議会選で、FDPは得票率わずか1・2%。前回の9・2%から転落し、議席獲得に必要な5%にも遠く届かなかった。

 メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)は支持を伸ばして第一党となったが、連立相手のFDPを失い、最大野党の社会民主党(SPD)との大連立を進めざるを得ない情勢。勝利宣言したCDUのクランプカレンバウアー同州首相も「SPDとは、対等な立場で連立協議を進めたい」と、選挙結果に当惑気味だった。

■躍進から転落
 FDPは中小企業経営者や自営業者が主な支持基盤。前回二〇〇九年の連邦議会選挙では14・6%と過去最高の票を獲得。CDUとの中道右派連立政権を十一年ぶりの復活に導いた。

 しかし、政権発足直後、党の存在感を示そうと突き進んだのが災いのもと。大規模減税の要求などでメルケル首相与党と再三対立、内政を停滞させた。外交面でも、同党のウェスターウェレ外相は昨年、リビア問題で北大西洋条約機構(NATO)の武力行使に強硬に反対し続け、欧州で孤立する形になった。

 FDPは党幹部の交代で一新を図ったが、昨年、東京電力福島第一原発事故が起きると反原発を主張する「緑の党」が躍進。既存原発の稼働延長を推進してきたFDPは一気に退潮し、連立政権の運営に影を落とした。

■連立の再編も
 ザールラント州議会選でFDPが敗北した後、メルケル首相は、「国政の連立政権は安定しており、州とは状況が異なる」と、影響回避に必死。外交政策をめぐっても、影響はないとの姿勢を強調している。

 とりわけ欧州の最大懸案であるユーロ危機をめぐっては、首相は二十六日、現行の欧州金融安定化基金(EFSF)と、常設安全網として発足する欧州安定メカニズム(ESM)の並行運用に言及。融資能力強化案を支持し、反対一辺倒から欧州との妥協に転じる姿勢さえ示した。

 ドイツでは、五月中旬まで、北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン、西部ノルトライン・ウェストファーレンと州議会選が続く。最新の世論調査では、どちらもFDPの支持率は4%以下で、議席獲得ラインに届いていない。来年秋の連邦議会選挙に向けて各州でFDPの退潮が続けば、国政の舞台でも、連立組み替え、または政権交代が焦点になる可能性も高まる。

 ベルリン自由大学のカールステン・コシュミーダー研究員は「SPDは当面、ユーロ政策ではメルケル首相を支持する。しかし、前政権の教訓から、大連立が得策とは考えていないだろう」と指摘している。


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