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国際政治・世界事情
4024
:
名無しさん
:2012/03/26(月) 21:58:53
http://www.asahi.com/international/intro/TKY201203240359.html
〈@インド〉州議会選に見たインドの民主主義ラフル氏を乗せたヘリコプターを迎える人たち=ミルキプル、五十嵐誠撮影
■五十嵐 誠(ニューデリー支局長)
人口12億人のインドはよく「世界最大の民主主義」と形容される。1947年に分離独立した隣国パキスタンが長年にわたる軍事政権を経験したように、開発途上国では民主主義は安定しないことの方が多い。だが、インドは貧しい人々が人口の多くを占めるにもかかわらず、独立以降、自由な選挙で政権を決める政治体制が続いてきた。
1月のニューデリー支局赴任後すぐにインド民主主義の「祭典」と言える選挙を取材する機会を得た。1州だけで日本の人口を超える2億人が住む北部ウッタルプラデシュ州の州議会選挙だ。インド最多人口を有する同州の選挙は今後2年ほどの間に実施予定の総選挙の行方を占うとして注目されていた。
中央政府の与党連合を率いる国民会議派は、ラフル・ガンジー代表幹事(41)が選挙運動の先頭に立っていた。ラフル氏は、曽祖父がネール初代首相、祖母がインディラ・ガンジー元首相、父がラジブ元首相というインド政界のサラブレッド。母親で党総裁のソニア氏(65)からの「世襲」も近いとされ、次の首相候補としてその政治手腕が試されていた。
ネール・ガンジー王朝とも揶揄(やゆ)される、一族内での権力の継承はインド政治のもう一つの側面だ。政治家の世襲は日本でも珍しくないが、インドの場合は際だっている。仮にラフル氏が首相になれば4世代にわたって国の最高権力者が一家族から輩出することになる。政治家一族はほかにもたくさんある。インドでは民主主義と権力の世襲という一見相反するような現象が同時進行している。
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