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国際政治・世界事情

4015名無しさん:2012/03/26(月) 12:09:58
http://mainichi.jp/select/world/news/20120324ddm007030102000c.html
三日月とダビデの星:中東2国対立の裏側/下 助け合うユダヤとイスラム 政治と異なる国民生活
 テヘラン南部の総合病院「サピール病院」の院長室を人が次々と訪れる。「先生、妻を助けてくれてありがとう」。院長はユダヤ教徒のシアマク・モルサデクさん(46)。病院はイラン在住ユダヤ人組織の運営だが、院長は「患者の9割以上はイスラム教徒。患者を信仰で区別しませんよ」と話す。周辺は貧しいイスラム教徒が多く、時に治療費も立て替える。

 院長はユダヤ人代表の国会議員で、3月の選挙で再選された。国会(定数290)は少数派保護のため、キリスト教徒やゾロアスター教徒と並びユダヤ教徒にも1議席が確保されている。


早朝の礼拝に臨むイランのユダヤ教徒。普段はペルシャ語を話すが、ここではヘブライ語だ=テヘラン中心部の礼拝所で2011年7月、鵜塚撮影
 イラン・イスラエルの緊張関係は一見、イスラム教とユダヤ教の衝突にも見えるが、イスラエルを除けばイランは中東最大の約2万人のユダヤ教徒が住む。ユダヤ教徒のシナゴーグ(礼拝所)が約50カ所、学校も4校ある。

 元電気修理業のユダヤ人、ムーサ・ザカリアイさん(70)は「イスラム教の起源はユダヤ教で、信者同士はいとこのような存在。憎み合う理由はない」と語る。ユダヤ教をさかのぼれば、イラン起源のゾロアスター教に行き着く。

 ザカリアイさんは、子供5人のうち3人が米国、妹がイスラエルで暮らし、両国とも訪ねたが、「路上で車が故障した時、誰もが世話を焼いてくれる優しいイランが一番好きだ」。自由がなく少数派を抑圧する「真っ黒なイラン」像を否定し「政治が対立をあおっている」と話す。

 一方、イスラエルにはイラン出身者と子孫約20万人が暮らす。カツァブ前大統領(66)やモファズ国会外交・防衛委員長(63)、大物歌手のリタさん(49)はイラン生まれ。リタさんは昨年、ペルシャ語でアルバムを出し話題となった。

 最大の商業都市テルアビブ南部に、ミズラヒと呼ばれる中東・アフリカ出身ユダヤ人やアフリカ難民、外国人労働者らの貧困地区がある。女性人権団体「アホティ(私の姉妹)」の拠点だ。3月中旬、最高責任者で芸術家のシュラ・ケシェトさん(51)は電話対応に追われていた。

 ケシェトさんの両親はイラン東部マシャド出身で「私の芸術、社会活動はイラン文化に根ざす」。マシャドのユダヤ人社会は19世紀にイスラム教へ改宗させられたが、女性らが結束してひそかに信仰を守った。一方、イスラエルへ移民後に貧困と孤独に苦しむ同郷女性が多く、1936年に移住した祖母と母が、専用の老人ホームを創設した。

 ケシェトさんの視座は、宗教や民族の違いではなく「抑圧者と被抑圧者」にあり、イスラム教徒のパレスチナ人女性の芸術活動も支援する。自身の活動が「より良いイスラエルと世界を生む」と信じる。【テヘラン鵜塚健、エルサレム花岡洋二】

毎日新聞 2012年3月24日 東京朝刊


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