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国際政治・世界事情

4014チバQ:2012/03/26(月) 12:09:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20120323ddm007030175000c.html
三日月とダビデの星:中東2国対立の裏側/中 貧困層動員し「反イスラエル」 スポーツにも金と圧力

イスラム革命記念日を祝い、デモ行進する市民ら。「イスラエルを倒せ」と書かれたポスターを手にする女性も=テヘラン中心部で2月11日、鵜塚撮影 イスラム革命(79年)以降、宗教と政治を一体化させるイラン。イスラエルを「国家」として認めないばかりか、歴代指導者は「小悪魔」や「悪性腫瘍」と呼んできた。「イスラム教徒のパレスチナ住民を追い出した違法な占領者」と見るためだ。

 五輪や世界選手権で、イラン選手がイスラエル選手との対戦を拒否するのは有名だ。元柔道選手のアラシュ・ミレスマイリさん(31)は04年のアテネ五輪で、イスラエル選手との対戦を辞退。「帰国後、最高指導者ハメネイ師に『10個の金メダルより尊い決断』とほめられた」と誇らしげだ。五輪後、国から高額の報奨金も受け取った。後輩が今夏のロンドン五輪に出場する見通しだが、イスラエル選手と当たれば、「国の代表として辞退は当然」と語る。

 一方、水泳選手のモハメド・アリレザイさん(26)も五輪、世界選手権で計3回辞退した経験があるが、「辞退後に金がもらえるとの約束はすべてほごにされた」と憤る。昨年7月の世界選手権(上海)で、イスラエル選手との競技に「出場したい」とイラン水泳連盟に願い出たが、結局辞退に追い込まれた。以降「反乱分子」とみなされ、ロンドン五輪の予選出場を妨害されているという。敬虔(けいけん)なイスラム教徒だが、「競技と政治を混同するのは間違いだ」と言う。国を挙げた「反イスラエル」運動が、金と圧力で必死にとりつくろわれているのだ。

 イランについては、「ご都合主義」も目立つ。2月末の米アカデミー賞。イラン人監督アスガー・ファルハディ氏の作品「別離」が、イラン史上初めて外国語映画賞を受賞した。反権力的な映画界に普段は距離を置く政府も「(候補の)イスラエル作品に勝った」と激賞したものの監督の帰国後、祝賀式典の開催は許可しなかった。

 「イスラエルを倒せ」。33回目の「イスラム革命記念日」の2月11日、テヘラン中心部での「官製デモ」で、数万人の市民が声を張り上げた。反発する「改革派」の政治家や市民を徹底弾圧する一方で、イラン政府は貧困層や地方住民を巧みに動員。経済の疲弊、生活の悪化は「敵国の陰謀」との論理を振りまく。

 周辺地域では最大の同盟国シリアが、民主化デモを発端とする混乱で揺らいでいる。「内憂外患」が深まるほど、政府は「責任転嫁」の矛先を探す。テヘランの政治評論家、ピールムハンマド・モラゼヒ氏は「『反イスラエル』は国民に最も呼びかけやすいスローガンであり、政治に利用され続ける」と語る。【テヘラン鵜塚健、エルサレム花岡洋二】

毎日新聞 2012年3月23日 東京朝刊


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