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国際政治・世界事情

3801名無しさん:2012/02/06(月) 12:06:35
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2012/02/06/20120206ddm012030042000c.html
イスラエル:ユダヤ教信者の対立深刻 摩擦生む超正統派、世俗派に厳格さ要求

エルサレム近郊を走る「隔離バス」。バスが混んでからも超正統派の男性たちは、女性のユリア・メサメドさん(右から2人目)に近い空席には座らなかった=イスラエル・エルサレムで2011年12月7日、花岡洋二撮影 イスラエル社会で、ユダヤ教の教えを厳しく守る「超正統派」と、厳格ではない「世俗派」の対立が深刻だ。対立そのものは1948年の建国時からあり、何度も姿を変え表面化してきた。最近は超正統派が公の場で女性に「慎み深さ」を求め、世俗派が「女性差別だ」と反発する事件が相次ぐ。背景に、超正統派の政治力が強まったことや、双方の生活圏が重なるようになったことがあると、識者は指摘する。【エルサレム花岡洋二】

 ◇政治力強まり
 昨年11月ごろから、超正統派を批判する世俗派メディアの報道が続く。バスで男女隔離を強要する▽屋外広告の女性の顔が塗りつぶされた▽父親の葬儀で女性が弔辞を述べさせてもらえなかった▽「みだら」な服装の8歳女児がつばを吐かれた−−。12月末、双方が抗議集会を開く事態となった。

 超正統派は、ヘブライ語で「ハレディーム(神を畏れる人々)」と呼ばれる。男たちは伝統的な黒い帽子とコートを身につけ、巻き毛のもみあげとひげを長く伸ばす。女性は肌を極力さらさず、既婚女性は髪をスカーフで隠すか、そってカツラをかぶる。3大罪悪の偶像崇拝・殺人・姦淫(かんいん)のうち、姦淫を防ぐ「慎み深い」服装だ。イスラエルは建国時、国家統合のためユダヤ教の伝統を公的に守ることを約束して超正統派に特別な地位を与えた。独自の宗教教育を容認し、宗教学校の生徒の兵役を免除。多くの男性が働かず宗教研究に没頭するのを扶助する。こうした「優遇」に対し、世俗派の反感は強い。

 超正統派は、エルサレムの一部地区やテルアビブ近郊の自治体など特定の地区に固まって暮らし、生活スタイルを守ってきた。例えば、車の運転を含む「労働」が禁じられる安息日(金曜の日没から土曜の日没)に、外部から車が入るのを防ぐ柵を公道に置く。

 こうした超正統派の生活スタイルを巡り新たな摩擦が生まれた。「超正統派は居住領域が世俗派地区へと広がり、互いに接する機会が増えた。また、政治的な発言力が強まり、宗教的な考えを他者にも強要するようになった。世俗派は不安がっている」と、アリエル大学センターのヨエル・コーヘン教授(宗教とメディア)は指摘する。

 超正統派については、人口増加率は高く、50年後には全人口の3割を占めるとの推計がある。女性の平均出生率は6・5人で、世俗派の3倍だ。社会的な宗教回帰の動きを反映し、超正統派になる人も多い。政府も就労を促進し、それを後押ししている。その結果、超正統派の活動領域は広がった。

 イスラエルの国会や市議会は比例代表制の選挙を行い、少数党が乱立する。首相や首長は選挙のたびに連立を組む。国政では77年以降、ほぼ一貫して超正統派の小さな政党が政権入りしてきた。ネタニヤフ現政権に加わるシャス党は、単独で連立を崩せる議席数を持ち、宗教学校の生徒への優遇措置拡大を勝ち取るなど影響力がある。「だから今後も摩擦は起きる」と、コーヘン教授は言う。

 ◇バスの席、男女隔離
 男が前、女が後ろという「隔離バス」は全国で約500便が走っているという。エルサレム近郊で、大きな超正統派居住区をつなぐ路線などだ。12月上旬、世俗派の女性ユリア・メサメドさん(35)と乗り、前部に座ってもらった。超正統派の男が告げた。「女性は後ろです」。理由を問うと「慎みの問題。男女が同席しないことです」という。

 バスには「座る位置の強要は犯罪」との掲示があるが、超正統派のラビ(導師)は「私たちは女性を大事にしている。不道徳な状況が生じないよう、境界を引く」という。民間団体・イスラエル宗教行動センターのアナト・ホフマン最高責任者は「社会的弱者の女性が抑圧された違法行為だ」と憤る。


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