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国際政治・世界事情

3747チバQ:2012/01/24(火) 21:29:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120124/mds12012421190006-n1.htm
民主化勢力、民衆と乖離
2012.1.24 21:17 (1/2ページ)

23日、カイロで始まったエジプト人民会議では、初日から居眠りしたり、携帯電話に目をやるイスラム政党議員の姿も見られた(ロイター)
 【カイロ=大内清】エジプトは25日、昨年2月にムバラク前政権を崩壊に追い込んだ大規模な反政府デモの発生から1年を迎える。政変後初の選挙で選ばれた人民議会(下院)が開会する中、デモの火付け役となった民主化勢力は、疲弊する経済に不満を募らせる民衆から孤立し始めている。

 「革命は終わっていない。政治から軍を追い出して古い体制を一掃するまで闘い続けるんだ」

 昨年1〜2月の反政府デモで連日、数万人のデモ隊で埋め尽くされた首都カイロ中心部のタハリール広場。テントの中で仲間との議論に明け暮れる大学生のボラ・リヤドさん(20)は、こう力を込めた。

 約1年後の今、同じ場所には、デモというよりは、たむろしているという表現がふさわしい若者ら数百人が、暫定統治を担う軍最高評議会に即時の民政移管を求めて座り込みを続ける。

 今も続く反軍政キャンペーンには、昨年1〜2月のデモ動員に大きな役割を果たした民主化グループ「4月6日運動」も参加。非常事態令の解除▽民間人への軍事法廷の適用禁止▽旧政権高官の裁判迅速化−などを主張する。

 「国民が圧力をかけ続けなくては何も変わらない。声を上げることが大事なんだ」。創設者の一人、アハマド・マーヘル氏はこう訴えるが、デモ隊は昨年後半以降、治安当局との衝突を繰り返し、ときには暴徒化した。衝突をゲーム感覚で楽しむためにデモに参加する若者も少なくない。

 そんな彼らを見る市民の目からは今や、かつてのような称賛の色は消えた。

 エジプトでは2月の政変後もインフレ率約10%の物価高騰が続き、失業率は高止まりしたまま。政情不安と治安悪化の影響で、主要な外貨収入源である外国人観光客も激減し、経済はますます疲弊している。デモは生活にマイナスという市民の声も少なくない。

 タクシー運転手の男性は「デモ隊が暴れると仕事が減る。はっきり言って迷惑だ」と吐き捨てる。「デモが呼びかけられていると危険で交通もマヒするので、仕事にも行けない」とタハリール広場近くに勤務する30代の女性は漏らす。共働きが一般的なエジプトの家庭には大きな痛手だ。

 「急速な変革」を目指す民主化勢力と、「暮らしの安定」を望む市民。両者の距離は、デモ隊と治安当局との衝突が続き、混乱が長引くにつれて開いている。

 人民議会が招集された今月23日、カイロ中心部の同議会周辺では、数百メートル離れたタハリール広場とは対照的に、各党の支持者ら数千人が集まり、議会選の成功を祝った。曲がりなりにも民主的な選挙が実現し、軍部主導の民主化プロセスが進む中、先鋭的な民主化グループは、ますます求心力を失いつつある。


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