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国際政治・世界事情

3736チバQ:2012/01/22(日) 12:52:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120122-00000065-san-int
1日40万個 ムンバイの繁栄支える 弁当配達人 家庭の味職場へ
産経新聞 1月22日(日)7時55分配信

仲間と集めた弁当は配達先別に振り分けられる重さ約60キロの弁当を肩と手に、駅ホームへ向かうビタルさん(写真:産経新聞)

 インドの商都ムンバイに、家庭から職場まで弁当を届ける「ダッバワラー」と呼ばれる人々がいる。1890年から労働者らに、カレーを主とする家庭の味が詰まった弁当を配り続け、都市の繁栄を陰で支えてきた彼らの一日に密着した。(ムンバイ 田北真樹子)

 ◆渋滞も自転車ですり抜け

 ヒンディー語で「ダッバ」は弁当、「ワラー」は職人を意味する。ダッバワラー歴15年目のビタルさん(32)の一日は午前8時からの弁当受け取りから始まる。ムンバイ東部のマンションに自転車で乗り付け、5階まで階段を上がり、家庭から弁当箱が入ったバッグを受け取る。そして次の家に猛スピードで。渋滞も自転車ですり抜ける。

 ◆形だけで配達先記憶

 1時間後、自転車には1個平均5キロのステンレス製弁当箱28個がぶら下がっていた。仲間4人との集合場所パントナガール駅そばで下ろし、その後、別地区で回収した30個が加わった。全員で回収した200個を仕分けするが、配達先は書かれていない。ビタルさんらはバッグと弁当箱の形だけで配達先を覚えている。

 ひもでまとめた約20個の弁当を肩に、残るバッグを手に満員の貨物列車へ。ひもが肩に食い込む。一息つくビタルさんが口を開いた。18歳の時、1万5千ルピー(約2万2千円)で知人から配達会員の資格を譲り受けた。給与は月7千〜1万ルピー。休みは日曜と祝日。「楽じゃないけど、人々の食生活に貢献していることに誇りを感じる」と語る。

 郊外ワシで降り、再び自転車をこいで正午過ぎ、配達先に。列車が遅れることもある。利用歴1年の男性会社員(28)は、「利用料は月400ルピー(約590円)。たまに遅れて困るけど、妻の手弁当はやめられない」とこだわる。

 配達終了から40分間が休憩時間。その後、最後の配達先から逆に回り空の弁当箱を回収、家庭に届け一日が終わる。午後6時を過ぎていた。

 ◆誤配率1600万分の1

 ダッバワラーには18歳以上の約5千人が従事する。ダッバワラー研究で知られるパワン・アグラワル氏によると、ダッバワラーは20世紀初頭に比べ約20%増えたという。利用者は20万人、1日の取扱量は40万個に上る。文字を読めない人もいるが、誤配率は1600万分の1だ。

 ダッバワラー誕生の背景には1850年代以降の鉄道建設や綿紡績などによる商都の繁栄がある。市街地と商圏の拡大、住居の郊外化で「早朝出勤でも職場で家庭料理を食べられるサービスの必要性が生まれた」(同氏)。職業として広がったのは1890年。銀行員が弁当配達に青年を使ったことがきっかけだった。

 食の欧米化や社内へのカフェテリア設置で需要は圧迫されてもいる。だが、アグラワル氏は「健康志向が高まり、職場で手弁当を求める人も増えている」と指摘する。満員電車通勤を強いられている人々は「弁当持参は考えられない」(利用者)という。ダッバワラーがムンバイから消えることはなさそうだ。


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