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国際政治・世界事情
3720
:
名無しさん
:2012/01/16(月) 12:47:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120116-00000071-san-int
シリア、強まる軍事介入論 アラブで初の言及 カタール「殺戮止めるには軍隊」
産経新聞 1月16日(月)7時55分配信
【カイロ=大内清】バッシャール・アサド政権による市民弾圧が続くシリアに対し、外国による軍事介入の必要性を指摘する声が強まっている。同政権に批判的なカタールのハマド首長は15日までに、アラブの元首としては初めて、アラブ諸国からの軍隊派遣の可能性に言及。シリア反体制派の多くも武力介入を求め始めており、米欧が今後、どう反応するかが焦点となっている。
「このような状況で殺戮(さつりく)を止めるには、軍隊が行くしかない」
米CBSテレビ(電子版)によると、ハマド首長は同テレビのインタビュー番組でこう述べ、シリアでの弾圧が一向にやむ気配がないことへのいらだちをあらわにした。
シリアでは昨年12月から、政権が約束した市民への暴力停止の履行状況を調査するアラブ連盟の監視団が活動しているが、その間も政権側の攻撃で数百人が殺害されたとされる。アラブ連盟内では対シリア強硬派と慎重派とで態度が割れており、政権側に強い態度に出ていないのが実情だ。
そんな中での今回のハマド首長の発言は、カタールが、アサド政権打倒を模索しつつあることを示したものだ。同国は昨年、北大西洋条約機構(NATO)による対リビア軍事作戦を早くから支持しアラブ連盟を介入容認でまとめ上げたほか、反カダフィ派部隊を資金・物資面で支援した“実績”があるだけに、他のアラブ諸国への影響も少なくないとみられる。
近年、域内外交を活発化させているカタールとしては、シリア問題でもアラブ諸国をリードし、存在感をいっそう高めたいとの意図もありそうだ。
一方、アサド政権からの離反兵らで作る反体制派武装組織「自由シリア軍」はすでに、武力が「政権打倒への唯一の道」(幹部)だとして明確に米欧などの軍事介入を要求、今後はカタールが同軍への支援を強化する可能性もある。ただ、軍事介入までのハードルは高い。現実的には、介入には国連安全保障理事会の決議が必要となるが、拒否権を持つロシアなどは政権寄りの姿勢を崩しておらず、「安保理に提起されても、結論が出るには数カ月はかかる」(外交筋)との見方が一般的だ。
エジプトの首都カイロに滞在する反体制派グループ幹部によれば、シリアでは現在もデモは拡大している。自由シリア軍による政権側へのゲリラ戦も衰えておらず、両者の戦闘が泥沼化する懸念は強い。
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