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国際政治・世界事情

3641チバQ:2011/12/25(日) 00:02:53
 ▼ベドモスチ(ロシア)


途方に暮れる権力と民衆


 ロシア下院選の大規模不正疑惑に対する国民の怒りは、首都モスクワで10日に行われた反政権デモとなって示された。主催者発表で5万人が集結、しかも治安当局は1人も拘束しなかった。2000年のプーチン政権発足以来、初めての出来事とされる。

 12日付の独立新聞はこの件で、複数の評論家の談話を集めた記事を掲載した。社会評論家のゲリマン氏は、「こうした政治的討議が再び、出現するに違いないことを示すものだ」とし、権力と民衆の「対話」が始まると予測した。

 政治評論家のラジホフスキー氏も、民衆の抗議の声は権力側に届いたと確信する半面、「政権は選挙結果は見直さないし、やり直し選挙もしない。(来年3月の)大統領選では、他の立候補者はプーチン氏の競争相手にはならず、描かれたシナリオ通りに進むだろう」とし、デモが政治にもたらす効果は最小限にとどまる、との見方を示した。

 別の政治評論家、プシコフ氏は、経済危機で社会を混乱に陥れたエリツィン政権期の混乱を克服するため、「プーチン氏は大統領就任後、(国民の)期待通りのことをやった」とし、その過程で権力と民衆の「対話」が損なわれたと分析した。

 問題は「対話の不在」ばかりではないようだ。同日付のベドモスチ紙は、モスクワのデモ会場となったボロトナヤ広場になぞらえて「広場からの出口」と題した社説で、「権力側も民衆も途方に暮れている。権力側は(国民の不満を)どう現実に反映させていくか考えがつかず、社会の方も政権の動向をどうコントロールするか考えついていない」と指摘。長期に及んだ「プーチン時代」に、国全体が思考停止状態に陥ってしまったことを示している。(モスクワ 佐藤貴生)

                   ◇

 ▼ワシントン・ポスト(米国)


プーチン氏は「反米貫く」


 米紙ワシントン・ポストは10日付の社説で、大規模不正が指摘されるロシア下院選を「自由でも公正でもなかった」と切り捨てたクリントン米国務長官の発言を称賛し、オバマ政権にロシア民主化を促すための圧力強化を求めた。

 米主要紙の一部には米露関係の「リセット」の「リセット」を求める強硬論も出るなど、総じて次期大統領就任が確実視されるプーチン首相の強権的な政治姿勢への不信感をあらわにしているのが特色だ。

 ポスト紙の社説は、プーチン首相が「予想通り」に「国家主義のカードを切ってきた」と指摘し、クリントン長官の発言に「(ロシア国内の)活動家にシグナルを与えている」と反論したプーチン氏を批判する。

 強権的な政権が国内世論の引き締めを図ろうと反米感情をあおるのは、米国の歴代政権が世界各地で目の当たりにしてきた光景だ。

 社説は大統領選が実施される来年3月ごろまで、プーチン首相は「反米姿勢」を貫くと分析し、オバマ大統領とメドベージェフ大統領との間で「リセット」された米露関係の「取り壊しまでには至らずとも遠ざかってはいく」と予測する。

 社説は一方で、クリントン長官が「人権問題」を盾に選挙結果の調査を重ねて要求し、「無視したり、ごまかしたり」もできたプーチン首相の挑発を「押し返した」と称賛。揺るぎない米国の姿勢は、ロシア全土に拡大した反政権デモの参加者にも影響を与えるだろうと歓迎した。

 より保守的な米紙ウォールストリート・ジャーナルの12日付社説はさらに一歩踏み込んだ。プーチン氏の再登板で「オバマ氏は米露関係の再構築という幻想から手を引く時期に来た」と主張し、反政権デモの支援を打ち出すよう訴えている。(ワシントン 犬塚陽介)


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