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国際政治・世界事情
3627
:
チバQ
:2011/12/19(月) 20:08:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111219-00000079-san-int
初のボウリング場、カブールにお目見え アフガンに笑顔を娯楽で取り戻そう
産経新聞 12月19日(月)7時55分配信
拡大写真
100万ドルの自己資産を投じて、アフガン初のボウリング場をつくったオーナーのミーナ・ラフマニさん(写真:産経新聞)
アフガニスタンで、国内初のボウリング場が首都カブールに登場した。開設したのは、内戦やイスラム原理主義勢力タリバンの支配を逃れるため国外で16年間過ごした後、母国に戻ったアフガン女性のミーナ・ラフマニさん(26)。約30年の混乱で失われたアフガン人の明るさを少しでも取り戻したいと投資した。日本と同じ出来栄えのボウリング場はアフガン人で連日盛況だ。(カブール 田北真樹子)
ボウリング場「ザ・ストライカーズ」は、カブール市内中心部のシャレナウ地区にひっそりとある。外観は小さな看板だけ。トタンのドアを内側から開いてもらって入ると、自動小銃を持った警備員たちが構えていたが、身体検査などを抜けると別世界が広がる。
◆オーナーは26歳女性
赤や木目を基調とした欧米風のレストラン。隣には最新システムを導入した12のボウリングレーン。アフガンとは思えない光景だ。
「そういう驚きを得られることを目指したんです」と、ミーナさんは語る。インテリア用品などは北米や中国から輸入。ボウリング場の建設は中国企業が担った。料理もイタリア料理がメーンだ。
ミーナさんがボウリング場建設を思いついたのは2009年。カブールに約16年ぶりに戻ってきたときだ。
1992年に内戦を逃れるため家族とパキスタンに脱出、2006年からは夫とカナダ・トロントで暮らしてきたが、09年に両親がカブールに戻ったのを機に里帰りした。その時、「ここは、苦労や悲しみばかりで、笑顔をもたらすはずの娯楽がないことに気づいた」。そこで、カナダで楽しんだボウリングを思いついた。先祖から引き継いできたカブール市内の土地をすべて売却して約100万ドルの資金をつくった。建設の全工程につきっきりで関わった。
◆自己資産100万ドル投じ
9月にオープンして3カ月が経過した。評判は口コミなどで広がり、1時間35ドルとアフガンではかなりの高額だが、1日平均100人と連日多くの人でにぎわう。
機器のメンテナンスや自家発電機用の燃料費など経営的には厳しい。だがミーナさんは「アフガンを発展させるのは、外国で教育を受けたアフガン人の責任」と力を込めた。
ミーナさんは、このボウリング場から国際大会に出場できるような選手を育成したいと思っている。アフガン人の可能性がまたひとつ、広がった。
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