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国際政治・世界事情

3622チバQ:2011/12/17(土) 20:42:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011121702000027.html
イラクに政治的火種 イラン影響力拡大懸念
2011年12月17日 朝刊

 【カイロ=今村実】オバマ米大統領が戦争終結を宣言したイラクは十六日、駐留米軍最後の基地の引き渡しを受け、“独り立ち”に向け動き始めた。しかし、宗派対立や民族問題などが複雑に絡むモザイク国家を安定させることは容易ではない。流動的な政治体制の間隙(かんげき)を突き、隣国イランの影響力が増す恐れもあり、マリキ首相(61)は綱渡りの政権運営を迫られそうだ。

 AFP通信によると、イラクが指揮を引き継ぐのは南部ナシリヤ郊外の基地。全土で約五百に上った米軍基地は撤収を完了する。イラク当局者は「すばらしいこと。国民団結の日になるだろう」と手放しで喜んだ。

 ただ、イラクでは昨年三月に連邦議会選を実施したが、各勢力とも過半数には遠く及ばず連立協議が難航。イスラム教シーア派(約65%)とスンニ派(約20%)、クルド人らが加わる挙国一致内閣が発足するまで、九カ月以上も政治の空白が続き、今後も対立の火種を抱えたままだ。

 地域間の融和も課題で、北部の油田地帯キルクークをめぐっては中央政府とクルド人自治政府の間で、帰属の争いが続いている。

 アルアハラム戦略研究所(カイロ)のイマド・ガッド研究員は「連立政権はいつ崩壊しても不思議ではない。未解決問題は、破裂を待つ政治爆弾のようなものだ」と指摘。

 さらに、政権内でシーア派の支配力が強まる中、隣接するシーア派大国イランの影響力が強まる可能性が高い。「イランは米軍撤退後の空白状況を狙っている。特定勢力に資金や武器を供与し、イラク政治の決定権者を動かそうとするだろう」(ガッド研究員)。

 昨年十月にイランで最高指導者ハメネイ師(72)と会談したマリキ首相は「イランとの関係は戦略的に最も重要だ」と語った。首相自身、旧フセイン政権の弾圧を受け、イラン亡命の経験がある。

 イラク政府高官は本紙取材に「イランはイラク政治を完全にコントロールしようとしている。今やマリキ政権はイランの許可なしに何もできない状況だ」と明かした。今月十二日、マリキ首相と会談したオバマ大統領は、イランを念頭に「他国がイラクを干渉してはならない」とけん制。米軍撤退後の反米国家の動きに神経をとがらせている。


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