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国際政治・世界事情

3606チバQ:2011/12/15(木) 22:33:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000090-mai-int
<チュニジア>アラブの春、なお迷走 青年抗議自殺から1年
毎日新聞 12月15日(木)21時42分配信

 中東の民主化運動「アラブの春」のきっかけとなったチュニジア人青年の焼身自殺から17日で1年になる。この間、チュニジアやエジプトでは議会選挙が実施されるなど民主体制への移行が進む一方、シリアでは政権側の武力弾圧に離反兵士らが反撃して内戦の危機に陥るなど、国ごとに民主化進展の違いが鮮明になっている。「春」で民主化を先行させたチュニジアの現状を報告する。【チュニス和田浩明】

 中東全域を激震させるきっかけとなった抗議の焼身自殺から1年。首都チュニス中心部のブルギバ大通りには多数の屋外カフェがパラソルを広げ、客でいっぱいだ。人通りも多く、一見平穏を取り戻したかに見える。

 だが、革命前の昨年は700万人近くが訪れた外国人観光客の姿は目立たず、内務省や議会前には今も鉄条網が設置され、重機関銃を据え付けた装甲車が警備に当たるなど、「革命」による混乱の名残は今も見られる。

 「10〜20%程度」(地元記者)とされるインフレが庶民の生活を圧迫。市民の多くは「自由」によって生活が楽になったと実感できず、労働者のストライキや政府への抗議行動なども続き、南部タタウィヌ県の一部都市では13日、住民間の衝突で夜間外出禁止令が発令された。

 チュニスに住むイラストレーター、スフィアン・デミさん(21)は言う。「自由は確かに拡大した。でも政治家が経済をテコ入れし、国を立て直せるかはまだ分からない」

 一方、政治面の民主体制への移行は着実に前進している。10月下旬に制憲議会(定数217)選挙が実施され、穏健派イスラム主義政党「アンナハダ」が議席の4割を獲得して第1党となり、世俗派政党2党と連立を組んだ。12月に入って暫定憲法が可決、連立第2党「共和国評議会」のマルズーキ党首(66)が暫定大統領に選出され、14日にはアンナハダのジェバリ事務局長(62)の首相就任が発表された。今後1年間かけ新憲法制定や新議会、大統領選挙の準備などを進める。

 しかし、地元紙編集長のロフティ・トゥアティ氏(57)は「ベンアリ前大統領の独裁下で長年抑圧された国民の間には政治不信が根深い。新政権が支持を維持できるかは、民主化や開発の促進などの公約の実現次第」と指摘する。

 イスラム主義政党の台頭には、アラブ諸国でも世俗主義傾向が強かったチュニジアでは警戒視する人も少なくない。女子大生のマラン・アカルミさん(23)は「アンナハダは女性の権利促進をうたうが、本当に約束を守るか行動を見守りたい」と語った。

 チュニジア中部の小都市シディブジドで昨年12月17日、路上で果物を無許可販売していたムハンマド・ブアジジさん(当時26歳)が当局の横暴に抗議して焼身自殺。インターネットや携帯電話などの通信手段の発達でブアジジさんの思いに共鳴する国民の反体制デモは全国に拡大し、23年続いたベンアリ体制は今年1月に崩壊した。これをきっかけに民主化のうねりはアラブ全域に広がることになった。


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