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国際政治・世界事情

3599チバQ:2011/12/15(木) 12:28:00
 ◇統制経済、不満抑え
 アシガバート北郊に今年2月、「トルクーチカ」というバザールができた。敷地面積は100ヘクタールと中央アジア最大で、2000以上の店舗がひしめく。バザールの一角で中国から仕入れた繊維商品を扱うウバンチさん(42)は、月に約3000ドルを売り上げる。国民の平均月収の10倍以上だ。「商売は順調。大統領は素晴らしい施設を作ってくれた」と話した。

 10月には独立20年を記念して南部の山頂に高さ211メートルの新テレビ塔が完成し、世界最大の星形建築物としてギネスブックに認定された。市内には08年に当時世界で最も高い133メートルの国旗掲揚ポールが建てられたが、その後、同じ旧ソ連のバクー(アゼルバイジャン)、ドゥシャンベ(タジキスタン)にできたポールに抜かれており、「世界一」への執念がうかがえた。

 一方、記者がモスクワから持参したロシアの携帯電話はローミングが使えず、「閉鎖国家」を実感した。国営で唯一の携帯会社「TMセル」が国外事業者と提携していないためだ。トルクメニスタンにはロシアの携帯大手MTSが進出し、シェアの7割を持ち国際ローミングにも対応していた。だがMTSは昨年12月、営業許可を突然剥奪され、約240万人のユーザーは1社独占となったTMセルへの切り替えを迫られ、回線不足もあって大混乱に陥った。同社の経営には大統領の親族が関与しているとされる。インターネットも普及しつつあるが料金は高額で、反政府系サイトや交流サイト「フェイスブック」へのアクセスも規制されている。

 トルクメニスタン政府は外国人記者へのビザ発給を厳しく制限しており、今回の取材は原田親仁・駐ロシア大使(兼トルクメニスタン大使)の信任状奉呈に同行する形で実現。取材先は当局が許可した場所に限られ、外務省当局者が常に同行した。

 豊富な天然ガスや石油の輸出で潤うトルクメニスタンは、電気・ガスや教育、医療が無料で、自動車保有者には月120リットルのガソリンが無料支給される。食料品には価格統制が敷かれ、上限を超える値段で牛肉を売っていたアシガバート市内のトルコ系スーパーが今夏、行政処分を受け、店頭から牛肉が消えた。「アラブの春」で中東・北アフリカの独裁政権が倒れるなか、「当局は市民の生活への不満を低いレベルに抑え、政治化しないよう注意を払っている」(外交筋)ようだ。

毎日新聞 2011年12月15日 東京朝刊


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