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国際政治・世界事情

3584チバQ:2011/12/13(火) 12:12:28
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/12/13/20111213ddm002030104000c.html
ロシア:「ロシアの冬」デモ拡大 格差と腐敗に怒り
 <追跡>

 ロシアで下院選(今月4日)の不正疑惑をきっかけに、反政府デモがかつてない規模で広がっている。プーチン首相(前大統領)が打ち立てた「管理された民主主義」のもと、不平や不満を抑え込まれていた普通の市民が怒りの声を上げ始めたのだ。ソ連崩壊から今月末で20年。ロシア社会は大きな転換点を迎えている。

 ロシア全土で政権への抗議集会があった10日、雪に覆われたモスクワ近郊のシェレメチェフスキー村。犬を連れて散歩していたウラジーミルさん(59)は「今の政権にはうんざりだ。電気・ガスの値上がりで生活は苦しく、村はさびれていくばかり」と話した。年金で暮らすリュドミラさん(72)は「役人が賄賂をもらって、村の土地をモスクワの金持ちの別荘用に売り払っている。なぜ罰せられないの」と不満をぶつけた。

 首都モスクワでは10日、主催者側によると最大で10万人、警察発表でも約2万5000人が抗議集会に参加した。だが、公然と抗議の声を上げた人々はまだほんの一部に過ぎない。都市から離れ、抗議行動に参加できない人々の間にも、水面下で政権批判の声が広がっている。

 プーチン氏は大統領時代(00〜08年)、国民の間での高い人気を追い風に、官僚機構に依拠する強権支配体制を築いた。下院は政権与党「統一ロシア」を中心とする翼賛議会となり、プーチン氏の支配体制を批判するリベラル系野党は選挙から締め出された。

 しかし、この「管理された民主主義」を支えていた好調なロシア経済は、08年の世界金融危機のあおりで失速した。現体制には市民の声をくみ取るシステムが存在せず、貧富の格差や汚職など社会問題を放置してきた政権側への不満が蓄積された。9月末に公表されたプーチン首相とメドベージェフ大統領の「ポスト交換」は市民の怒りに火を付け、下院選を契機に一気に燃え広がった。

 一連の抗議活動ではインターネットも大きな役割を果たした。ロシアのネット利用者は5000万人超と欧州最大。投票所の係員が隠れて他人の投票用紙に記入する映像などがネットを通じて広まり、不正への反発を増幅させた。中東・北アフリカの独裁政権を倒した民主化運動「アラブの春」になぞらえ、「ロシアの冬」という呼称も広がっている。

 モスクワの抗議集会では野党支持者だけでなく、普通の若者らの姿も目立った。デモに初めて参加した翻訳業のリリヤさん(34)は「私の一票を(不正で)侮辱した政権を許せない」と語った。これまで反政府勢力が主催する抗議集会を一切報道せず沈黙してきた国営テレビも、10日のデモを詳細に伝えた。社会の「うねり」は無視できなかったようだ。コムソモリスカヤ・プラウダ紙は12日、「ロシアに市民社会があることを証明した」と1面で報じた。

 メドベージェフ大統領は抗議活動について「民主主義の表れだ」とコメントした。だが、いったん「管理」が外れた民主主義は、プーチン体制そのものを突き崩す力を秘めている。次の抗議活動は今月24日に予定されている。【モスクワ田中洋之、大前仁】

毎日新聞 2011年12月13日 東京朝刊


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