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国際政治・世界事情

3563チバQ:2011/12/12(月) 18:30:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111209/erp11120919430007-n1.htm
【ソ連崩壊20年−解けない呪縛−】
第6部 帝国再興の野望(1) 盟主のDNA再び
2011.12.9 19:38 (1/3ページ)

10月19日、ロシア西部サンクトペテルブルクで一堂に会したプーチン露首相(左から4人目)ら旧ソ連各国の首相ら。「自由貿易圏」には前日、8カ国が加盟を表明した(ロイター)
 10月4日付のロシア・イズベスチヤ紙の1面トップに、プーチン露首相の長大な論文が掲載された。旧ソ連圏を再統合する「ユーラシア連合」構想だ。

 今月4日の下院選での選挙違反疑惑や、与党の議席大幅減という事態がどう作用するかは不透明とはいえ、来年3月の大統領選でプーチン氏に比肩しうる対立候補は見当たらず、論文は“選挙公約”に等しい。

 ロシアとベラルーシ、カザフスタンの3カ国は現在の関税同盟を来年1月に「単一経済圏」に格上げし、カネ、モノ、ヒトの移動を自由化する。論文は、これ以外の旧ソ連各国も含めた「自由貿易圏」を創設し、「ユーラシア連合」へと連なる道を示した。

 2週間後の10月18日。先の3カ国に加えてウクライナ▽アルメニア▽キルギス▽モルドバ▽タジキスタンが突然、自由貿易圏への参加を表明した。購買力も市場もあるロシアとの関係を害したら、国が立ち行かない。そんな周辺各国の思惑を突き、経済統合は一気に現実味を増した。

 経済だけではない。ロシアは近年、ウクライナなど周辺国に有する軍事拠点の駐留期限を次々と長期延長したほか、今後3年間で4400億ルーブル(約1兆1千億円)を投じて軍備増強に乗り出す見通しだ。

 経済統合と同時並行で進む軍備増強。ソ連時代から東欧諸国に駐在してきたある外交筋は、ロシアの狙いを次のように分析した。

 「ソ連が崩壊するまで、ロシアはずっと帝国だった。そのDNAからすれば崩壊などあってはならないことだ。旧ソ連圏を統合して盟主に収まることは、ロシアの夢そのものだ」

    □ □

 11月下旬、ウクライナ西部の古都リビウ。街の目抜き通りでは欧州接近を掲げる政党がテントを張り、通行人にビラを配る。「ヤヌコビッチ大統領は支持できない。ロシアに支配されてしまう」。支持者の男性(78)が言った。

 ポーランド国境まで約60キロ。街は長い間、同国やオーストリアの領地となり、ソ連の版図に入ったのは1939年から崩壊までの半世紀にすぎない。「欧州の一員」との強い自負がある。

 他方、帝政時代からロシアの支配下にあったドネツクなど東部では、「私はウクライナ人というよりロシア人だ」(59歳の男性)と話す人もいる。

 加えて、西部との産業格差がもたらすプライドもある。ドネツク州は製鉄や自動車、炭鉱など重工業のメッカで、全土の工業生産の20%をたたき出す。「国家財政を支え、西部を含む国民が食えるのは俺たちのおかげだ」。製鉄所従業員の男性(48)が語った。

    □ □

 2004年の民主化政変「オレンジ革命」で誕生したユシチェンコ前政権はロシアと距離を置き、欧州への接近を図った。これに対し、プーチン前露政権は天然ガス料金の滞納を理由に供給を一時ストップするなどして圧力をかけた。政争もあって経済は混乱、改革機運は急速にしぼんだ。

 ウクライナの欧州接近を阻み続けたプーチン氏。その心理を読み解くカギは、首都キエフにあるようだ。

 街の成立が5〜6世紀と旧ソ連圏で最も古いキエフは、ロシア人など東スラブ人にとっては“心のふるさと”だ。ロシアで最大の信徒を擁する東方正教を最初に受容したのも、10世紀のキエフ大公だった。

 リビウのサドーウイ市長(43)は「キエフがなければ、ロシアがどこから始まったのか分からない。誰だって自らの来し方を確認できずに生きていくのは困難だ」とロシアの人々の心中を推し量った。


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