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国際政治・世界事情

3528チバQ:2011/12/07(水) 19:20:57
批判拡大に政権側動揺 プーチン氏、軌道修正示唆
 プーチン首相の与党「統一ロシア」が大幅に議席を減らしたロシア下院選が政権を動揺させている。このままでは来年3月の大統領選で首相が4年ぶりに大統領職に返り咲くシナリオにも影響が出かねない。政権側は6日、数千人が「反プーチン」を叫んだ前夜の野党集会に対抗して大規模な官製集会を開催、首相自身も政策の軌道修正を図るなど体制維持に躍起となった。

 「変わらないのは祖国への愛や人々に対する責任だ。しかし戦略はその時の優先課題によって違う。人は変わる。私自身もだ」。6日、モスクワでの与党活動家との会合。大統領職には「古いプーチン氏が戻るのか、新しいプーチン氏がなるのか」と問われた首相はそう答えた。

 過半数は維持したものの、暫定結果では4年前の選挙で獲得した315議席から77も減らす238議席にとどまった統一ロシア。不振の要因は「双頭体制」を組んできたメドベージェフ大統領とポストを交換し大統領職への復帰を目指すプーチン氏の政権長期化を有権者が嫌ったためと指摘される。

 この日の会合で首相は「長く政権の座にある党が批判されるのは当然だ」と強気を見せる一方、大統領復帰後に「閣僚や地方知事は刷新される」と述べ「変化」を強調。人事に慎重な首相としては異例の発言だ。汚職対策も約束し、「与党の腐敗」批判に配慮した。

 ▽不正の疑い

 下院選では政権側が大規模な不正を行ったとの指摘が多い。6日付のロシア紙ベドモスチは、選管が発表した与党の得票率が、世論調査機関の出口調査の結果よりも20ポイント近く上回ったと指摘。集計が操作された可能性を強く示唆した。

 欧州安保協力機構(OSCE)の選挙監視団は票の水増しがあったと指摘。共産党のジュガーノフ委員長は1991年のソ連崩壊後で最も汚い選挙だったと批判した。クリントン米国務長官の「(選挙は)自由でも公正でもなかった」との指摘に、ロシア外務省は6日「米国の選挙も完璧から遠い」と感情的に反論した。

 政権側は6日、モスクワのクレムリン脇の広場に若者1万人以上を動員し「勝利集会」を開催。5日夜、野党集会が数千人規模に膨れ上がったことへの危機感の表れだ。治安部隊は6日夜も、モスクワ中心部でネムツォフ元第1副首相ら300人以上を一時拘束し野党側を力で抑え込んだ。

 ▽意気消沈

 与党筆頭候補だったメドベージェフ大統領は5日の支持者会合で「過半数獲得は勝利だ」と強調したが、出席者によると「打ちひしがれ、支えを必要としているように見えた」(ベドモスチ紙)という。

 与党の退潮を受け、来年の大統領選でプーチン首相は自ら創設した政治運動体「全ロシア国民戦線」に軸足を置くとの観測が広がっている。政治学者ブーニン氏は、「双頭体制」は終わりプーチン氏を頂点とする上意下達の権力構造が復活するとの見方を示した。(モスクワ共同=佐藤親賢)


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