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国際政治・世界事情

3488チバQ:2011/12/01(木) 20:39:38
◇カタルーニャ、支持派急増 経済危機で不公平感
 一方、バスク同様に独自の文化、言語を持つカタルーニャ自治州では、住民の中に独立を肯定する意見が強まっている。比較的豊かな地方だけに、税収入が他地域に回されることに不満が高まっているようだ。

 州都バルセロナは人口160万人のスペイン第2の都市。10日には、市庁舎などが建ち並ぶ旧市街脇を、カタルーニャ語のプラカードを手に、自治州政府に「緊縮財政反対」を訴える約100人のデモ隊が進んだ。

 病院や教育機関の経費、人員削減。経済危機の波がカタルーニャにも押し寄せているのだ。

 地下鉄では乗客の会話、車内の行き先表示、アナウンスはすべてがカタルーニャ語。住民はカタルーニャ語で義務教育を受け、「第二言語」としてスペイン語を習うだけに、住民に「カタルーニャ人」としての意識は強い。

 こうした意識に最近、欧州を席巻する経済危機が加わり、住民の「独立心」に火が付いた。10月の世論調査で州民の独立支持は41%(不支持23%)と経済危機前の07年の32%(同51%)から大きく伸びた。政治社会研究院のマルセット教授は、「経済危機と、他州との経済的不公平感が背景になっている」と語る。

 バスク自治州は、地元で徴収した税を地元で使えるが、カタルーニャ自治州は、国への納税分が国からの地方交付税を上回り、収支幅は全17州で3番目に大きい。豊かな州の税収を貧しい州に回すことについては、州間格差の是正という点からの評価もあるが、ここにきての経済危機によって、「背に腹は代えられない」的反応が生まれているようだ。

 カタルーニャの文化を保護する活動を続ける団体「オムニウム」代表のカザルスさん(66)は、「これまで経済先進地域のカタルーニャはスペインの他の地域より多く税金を払い、他地域の発展に貢献してきた。でももうそんな余裕は私たちにない。ETAのような暴力活動のあるバスク自治州で自治権拡大が進み、一方の私たちの声はいつまでたっても世界に届かないのは大きな矛盾です」と嘆いた。

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 ■ことば

 ◇バスク地方
 スペイン北部のバスク、ナバーラ両自治州と仏南西部にわたる地域を指し、両自治州の人口は計約280万人。非西欧系のバスク語を持ち、豊富な鉱物資源で国内有数の重工業地帯として発展した。バスク自治州の1人当たり国内総生産(GDP)3万1300ユーロはマドリード州をしのぎ全国平均を約3割上回る。ETAはフランコ独裁政権下の1959年に発足。武装闘争で関係者約600人が収監されている。

毎日新聞 2011年12月1日 東京朝刊


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