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国際政治・世界事情

3428チバQ:2011/11/22(火) 12:54:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111122-00000088-san-int
スペイン改革、道険し 政権交代 次期首相「就任後30分で財政再建着手」
産経新聞 11月22日(火)7時55分配信

 【ロンドン=木村正人】欧州債務危機で国債金利が危険水域に近づいたスペインの上下両院選は20日夜、開票が行われ、最大野党の中道右派・国民党が上下両院で単独過半数を得て、7年半ぶりに社会労働党から政権を奪還した。来月20日ごろに国民党のマリアノ・ラホイ党首(56)が宣誓式を行い、新首相に就任する。市場の信頼を回復し、債務危機の連鎖を断ち切るために、財政再建と経済構造改革が急務となる。

 「就任後30分以内に財政再建に着手する」−。ラホイ党首は、国債を売り浴びせる市場に向けて、大胆かつ広範囲に財政再建を進める方針を強調した。昨年に国内総生産(GDP)比で9・3%に膨らんだ財政赤字を2013年末までに3%に削減し、労働市場の改革にも着手する考えだ。

 ◆上下両院で単独過半数

 「圧倒的過半数を得たラホイ党首は改革を進めやすい。欧州中央銀行(ECB)はスペインとイタリアで財政赤字削減が実行されるのを確認した後、利回りが持続可能な水準に下がるまで両国の国債を買うべきだ」と、マドリード・カルロス3世大のカブラレス教授(経済学)は指摘する。

 債務危機が続く欧州で、国名の頭文字を取り「PIIGS」と呼ばれるユーロ圏の重債務国のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの5カ国すべてで政権が交代することになる。

 ギリシャやイタリアでは政治不信からテクノクラート(実務家)による暫定内閣が発足。スペインの10年国債利回りも一時、返済が難しい7%に急接近した。

 「スペインの民主主義はギリシャやイタリアより機能している」(欧州外交評議会のトレブランカ・マドリード事務所長)のに、市場が攻撃の矛先を収めない理由は、ユーロ導入後の住宅バブルに踊ったツケが予想以上に重いからだ。

 マドリードから郊外に出ると、至る所で砂ぼこりをかぶって赤茶けた新築住宅が目につく。スペイン銀行(中央銀行)は新築住宅の売れ残りは約70万戸と発表するが、実数はその倍の約140万戸ともいわれる。

 ユーロ導入で低金利融資が受けられるようになり、大勢の外国人や国民が別荘を買いあさり、1998年から10年間で住宅価格は3倍に高騰。大量の若年労働者が建設業に流れ込み、ローンで高級車を買って乗り回す社会現象まで起きた。

 ◆「危機核心は不良債権」

 世界金融危機の2008年を頂点に住宅市場は2〜3割下落。建設ラッシュも終わり、失業者は5人に1人、若年層では2人に1人が職にあぶれる。「債務危機の核心はユーロバブルに踊った不良債権問題」との指摘もロンドンの金融筋では聞かれる。

 スペインの政府債務残高はGDPの61%と独仏両国と比べて低いものの、不良債権処理額は計1760億ユーロ(約18兆円)に膨らむと予測され、金融機関への公的資金注入で政府財政が逼迫(ひっぱく)する恐れがある。景気後退懸念も浮上し、ラホイ新首相のかじ取りは並大抵ではない。


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