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国際政治・世界事情

3418チバQ:2011/11/21(月) 20:43:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20111121dde007030006000c.html
エジプト:まだ来ぬ春 「国軍は去れ」怒りのデモ 民政移管進まず

エジプトを暫定統治する軍最高評議会に抗議する男性ら=カイロ中心部のタハリール広場で2011年11月20日夜、和田浩明撮影 ◇強権的「守護者」に人心離反
 【カイロ和田浩明】「国軍は権力の座を去れ!」。カイロ中心部のタハリール広場に20日夜、1万人を超す市民が集まり、エジプトを暫定統治する軍最高評議会への怒りの声を上げた。軍と治安部隊はデモ隊を強制排除し、国営テレビによると、10人が死亡、200人以上が負傷。弾圧に反発した人々は広場を再占拠し、2月のムバラク前大統領退陣を受けて国のかじ取りにあたってきた軍政当局にも「不信任」を突きつけた。

 デモに参加した自営業のアムグド・コダールさん(31)は市民の不満爆発の理由を「軍部の権力への執着だ」と説明する。軍政支配下にある暫定内閣は、民政移管後も国軍に予算編成などで特別な権限を認めることを決めた。大統領選挙の日程も未定だ。「いつ民政移管するのか。これではムバラク時代と変わらない」。洋服店員のマルワン・オマルさん(28)が憤りをぶちまける。

 旧政権の屋台骨だった国軍は1月下旬から2月上旬の民主化騒乱でムバラク前大統領(デモ参加者殺害指示の罪などで公判中)の退陣に貢献した。一時は「国民の守護者」として人気を得たが、その後の強権的な対応で国民の支持は次第に離れた。

 今回の衝突のきっかけは18日に開かれた軍政に対する抗議集会だ。穏健派のイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」などが動員をかけ、約5万人が集結。治安部隊が19日、座り込みを続けていた若者らの強制排除に踏み切った。19日から2日間の死者は12人、負傷者は1300人に達した。

 タハリール広場には強制排除に怒った人々が集結。若い男性が目立つが、年配者や女性、子供もいる。治安部隊の催涙ガスが目を刺す中、群衆は「(軍最高評議会議長の)タンタウィは去れ」と叫び、エジプト国旗を振る。道路は治安部隊との衝突時に投げられた石だらけだ。

 広場内には治安要員の姿は見当たらなかったが、南東側の内務省などに至る道路で一部のデモ隊と一触即発の状態が続いた。広場近くの仮設病院には負傷者が運ばれ、頭部から血を流して意識不明の若者もいた。現場の人々は「軍に撃たれた」と叫ぶが、当局は実弾の使用を否定している。会計士のイクラム・ザイヤドさん(34)は「政治家が事態収拾を図るべきなのに姿が見えない。軍は本来の任務である国防に戻るべきだ」とまくし立てた。

 当局とデモ隊の衝突は北部アレクサンドリアなどに広がり、28日に予定されている人民議会(国会)選挙の実施にも影響を与えかねない情勢だ。だが暫定内閣は20日、予定通りに選挙を実施するとの方針を示した。軍最高評議会はタハリール広場の衝突に「遺憾の意」を表明、民政移管を遅らせる意図はないと強調した。

毎日新聞 2011年11月21日 東京夕刊


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