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国際政治・世界事情

3391チバQ:2011/11/14(月) 22:39:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111114/erp11111421230004-n1.htm
イタリア新政権発足 課題は山積
2011.11.14 21:21 (1/2ページ)

 13日、イタリア・ローマでナポリターノ大統領と会談後に記者会見するモンティ氏(ロイター=共同)
 【ローマ=木村正人】イタリアのベルルスコーニ首相が12日夜、ナポリターノ大統領に辞表を提出したのを受け、同大統領は13日夜、欧州連合(EU)欧州委員会のマリオ・モンティ元委員(68)に次期首相として組閣を委任した。

ベルルスコーニ氏の退場と新内閣誕生が確実になったことを市場も好感、イタリアは絶体絶命のピンチを免れた。しかし、低い競争力など債務危機を招いた同国の根本的な問題はそのまま。EUや市場の信頼も厚いモンティ氏だが、道のりは平坦(へいたん)ではない。

 ■内閣発足に時間も

 モンティ氏は記者会見で「イタリアはEUの欠点ではなく長所であるべきだ。財政状況を改善するとともに経済成長や将来世代のため尊厳と希望を取り戻す」と経済財政改革を実行する決意を表明した。

 モンティ氏は14日、与野党関係者らと内閣の顔ぶれなどについて協議を始め、16日ごろをめどに閣僚名簿を大統領に提出。大統領は首相と内閣を任命し、宣誓式が行われる。約12人の新閣僚には政治家ではなく判事や学者らモンティ氏と同じテクノクラート(専門家)が指名される見通し。

 前首相率いる与党「自由国民」は、新内閣支持の姿勢を示すが、野党から閣僚を出さないことや財政再建が軌道に乗った段階での解散・総選挙を要求。前首相と連立を組んでいた「北部同盟」は年金改革を進めるとみられるモンティ氏に強い警戒感を示しており、内閣発足に時間がかかる可能性もある。

■縁故主義の克服

 イタリアの課題のひとつが競争力だ。ユーロ導入後、インフレや賃金上昇でイタリアの労働競争力はドイツに比べて50%もダウンした。

 しかも、同国では地縁、血縁の縁故主義が蔓延(まんえん)し、世界銀行の調査ではビジネスのやりやすさはモンゴルやザンビアを下回る世界87位。他の調査でも生産性の成長力は167位にランクされた。

 モンティ氏にとってはこうした“慣行”も含めた社会改革も大きな課題だ。

 ■どうする救済資金

 欧州単一通貨ユーロ圏3位の経済規模を誇るイタリアが破綻すれば、ギリシャと違い、現在の欧州金融安定化基金(EFSF)ではとてもまかなえない。

 EFSFの融資枠は4400億ユーロだが、ギリシャやアイルランド、ポルトガルへの支援分を差し引くと2500億ユーロ。イタリアは1390億ユーロを拠出しているため、同国が支援を受ける側に回ると、EFSFには約1100億ユーロしか残らない計算になる。

 同国は来年に3500億ユーロの償還を控え、2015年までに総額7500億ユーロを調達する必要がある。イタリア救済には国際通貨基金(IMF)の協力が欠かせなくなるが、ブラジルなど新興国はユーロ圏への支援を増やすことに反対している。

 残された選択肢は欧州中央銀行(ECB)だ。ECBがEFSFと協力してイタリア国債を買い取るのが一番現実的な救済策だが、インフレとモラルハザードを恐れるドイツは難色を示しており、ユーロ圏での調整が急務になっている。


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