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国際政治・世界事情

3365チバQ:2011/11/10(木) 12:10:03
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/11/10/20111110ddm008020118000c.html
欧州危機:揺れる世界経済 イタリア国債、危険水域に 財政再建進展に疑念
 ◇政治状況、市場が不安視
 イタリアでは、財政再建をめぐる混乱からベルルスコーニ首相が退陣を決めたが、次期政権で財政再建が進むかを市場は不安視し、イタリア国債10年物の利回りは一時、危険水準とされる7%超に急上昇(価格は下落)した。イタリア国債の発行残高はギリシャの5倍超で、万が一資金繰りに行き詰まれば世界経済や金融機関に与える衝撃は計り知れない。

 利回りの7%超は、自力での資金調達が難しくなる水準と言われる。それほど市場に不安感が強いのは、イタリア政府が巨額の政府債務を抱えているためだ。10年の債務残高は国内総生産(GDP)の約120%に達し、ユーロ圏ではギリシャの140%台に次ぐ多さだ。残高の総額は1兆8000億ユーロ(約192兆円)を超え、ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペインの4カ国の合計(1兆2780億ユーロ)よりも多い。一方で、10年単年でみれば財政赤字はGDPの4・6%とフランスの7・1%より低く、国債利払いなどを除いた基礎的財政収支(プライマリーバランス)も黒字。現状ではギリシャほどの深刻さはないものの、不安定な政治状況が財政再建の実行力に対する市場の疑念につながっている。

 もしイタリアへの危機波及が本格化すれば、金融機関への打撃は大きい。フランスの主要4行が10年末時点で保有するイタリア国債や政府向け貸し出し債権の残高は、ギリシャ国債の4・1倍の357億ユーロ(約3・8兆円)あった。その後、残高を減らしているとみられるが、万一、イタリアがデフォルト(債務不履行)に陥れば、中核的自己資本の20%以上に相当する損失が出る可能性がある。ドイツの主要12行も307億ユーロのイタリア国債・貸し出し債権を抱えている。

 ギリシャ国債の保有残高がほぼゼロだった日本の金融機関も無傷では済まない。三菱UFJフィナンシャル・グループはイタリア国債を約2600億円保有。日本生命など大手生命保険会社も計数千億円規模を保有している。

 イタリア国債は8月8日以降、欧州中央銀行(ECB)が買い支えて金利の急騰を防いできた。市場では「危機的な状況になれば、ECBが買い入れ規模を増やす」(大和証券キャピタル・マーケッツの藤岡宏明シニアクレジットアナリスト)との観測もあり、金利は抑えられてきた。

 ただ、国債価格の下落による損失懸念から急ピッチでイタリア国債を売り進める動きも目立つ。仏BNPパリバは10月末までの4カ月間に約4割も残高を減らした。

 クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは「金利が7%を突破し、損失不安が一気に広がっている。そのため、売りが売りを招いて、金利が急騰している」と指摘している。【大久保渉】

毎日新聞 2011年11月10日 東京朝刊


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